信州活性プロジェクトTeam長野、地元長野県で鈴鹿8耐の参戦報告会を実施。森脇南海子氏もオンラインで登場

 10月9日、2023年の鈴鹿8時間耐久ロードレースに参戦した信州活性プロジェクトTeam長野は、長野県上田市の大型ショッピングセンター『アリオ上田』にて、鈴鹿8耐参戦報告イベントを行った。

 会場には、協賛企業の商品展示ブースや「いつも滞在している鈴鹿市にお礼を」という目的で、鈴鹿市観光協会のミニブースが登場。実際に鈴鹿8耐で使用したマシンBMW S1000RRやスーパーカートも展示され、会場に訪れた親子連れが実際のマシンに乗車して笑顔を見せた。

 トークショーには、Team長野のライダーである櫻山茂昇と東村伊佐三が登場して今年の鈴鹿8耐の裏話などが語られた。また、トークショーにはゲストとして長野市在住のヨシムラスズキライドウィンのチーフメカニックである天沼智広氏と、御代田町出身でWAKO’sスーパーカート岡山シリーズに参戦中の平野桔梗(ひらのききょう)が登場。

バイクに跨るスーパーカートの平野桔梗

 櫻山からは、鈴鹿8耐の結果とあわせて「ご心配をおかけしました。あれは本当に何が起きたかわからなかった」と、予選で転倒して負傷したときのことが語られた。

 トークの中では二輪、四輪の枠を超え、お互いの競技について語り合い「なるほど、カートもバイクも共通点があるね!」と東村は笑顔を見せた。

 初めてトークショーを体験したというカートのドライバー平野は18歳。目標を聞かれ「F1をドライブしたい」と熱い想いが語られ、「長野県からF1ドライバーが誕生したら嬉しいね!」と会場は盛り上がった。

森脇南海子氏がオンラインで登場/信州活性プロジェクトTeam長野の2023鈴鹿8耐参戦報告

 イベントの後半には、サプライズゲストとしてモリワキエンジニアリング取締役の森脇南海子氏がオンラインで登場。今回登壇した経緯は「森脇氏が家庭菜園で作業しているときに、飼っている犬とチームスタッフが仲良くなったことがきっかけで、連絡先を交換した。その中でチームの活動の趣旨を知って、鈴鹿8耐でも様々な相談させていただいた(吉井監督)」とのことだ。

 森脇氏からは、鈴鹿市にて発足されたバイクならではの機動力を生かした災害対応団員『RIDE AID』について説明があり「RIDE AIDの活動を全国に広げていきたい。二輪の幅広い活用を皆さんと考えて、二輪の輪を広げていきたい」と述べられた。

 イベントの最後に吉井監督は「今年も大きな忘れ物をしてしまったが、みなさんにはたくさんの声援と感動をいただいた。その恩返しをしたい。今私達にできることを精一杯頑張って、今後もチーム一丸となり活動していきたい」と語った。

 来年以降も鈴鹿8耐を主軸に、世界に向けて長野県の魅力をPRする活動を継続するため準備を行っているとのこと。今まで使用してきたBMW S1000RRはホモロゲーションの関係で今季がラストランとなるが、来季はニューマシンを用意しての戦いとなる。ニューマシンは決まり次第、体制発表会やSNS等で発表となるようだ。

 広報の武居氏いわく「今回のイベントのように二輪・四輪問わず、長野県をモータースポーツで盛り上げていくイベントをこれからも開催していく予定。皆さん、楽しみにしていてください」とのことだ。

 まもなく、モータースポーツはシーズンオフに突入するが、Team長野にとっては冬の活動のシーズンイン。スキー場でも躍動するTeam長野の活動から目が離せない。

スーパーカート/信州活性プロジェクトTeam長野の2023鈴鹿8耐参戦報告
信州活性プロジェクトTeam長野の2023鈴鹿8耐参戦報告イベント

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