犬にとって安全な『おもちゃ』の特徴4選 絶対ダメなおもちゃも解説「なんでもOKではない」「命に関わることもある」

犬にとって安全なおもちゃの特徴は?

犬にとっておもちゃは楽しいだけでなく、ストレスや運動不足の解消にも役立ちます。しかし、全てのおもちゃが犬にとって安全とは限りません。

愛犬の健康と安全を守るために、安全なおもちゃの特徴を知っておくのは大切なことです。以下では、その特徴を詳しくご紹介します。

1.体に無害な素材でできている

体に無害な素材でできていることは、犬にとって安全なおもちゃの特徴の一つです。犬はおもちゃを舐めたり噛んだりするからこそ、その素材は体に無害でなければ安全とはいえません。

例えば、天然ゴムや天然木、トウモロコシでできたおもちゃは体に無害とされています。犬のおもちゃは原材料をしっかりと確認し、体に害のないものを選ぶようにしましょう。

2.その犬に合ったサイズ

犬種や個体によって、体や口の大きさは異なります。そのため犬にとって安全なおもちゃの特徴として、その犬に合ったサイズであることも挙げられます。

例えば、大型犬に小型犬用のおもちゃを与えると、小さすぎて誤飲する可能性があります。反対に小型犬に大型犬のおもちゃを与えると、大きすぎて口にくわえることができず上手く遊べません。

つまり、おもちゃが犬の体や口の大きさに合ったサイズであることは、犬がおもちゃを安全に、そして適切に遊ぶために欠かせない要素なのです。

3.耐久性が高い

耐久性が高いことは、犬にとって安全なおもちゃの特徴として非常に重要です。物を噛むことは犬の本能であり、おもちゃを強く噛んで壊してしまうことが少なくありません。

噛み壊したおもちゃの欠片は、誤飲やケガに繋がり危険です。しかし犬の強い噛む力にも耐えうる耐久性の高いおもちゃであれば、そうしたリスクが軽減します。

おもちゃの耐久性は素材や構造によって異なり、天然ゴムやナイロンは耐久性の高い素材として知られています。

4.犬の年齢に合っている

犬の年齢に合っていることも、犬にとって安全なおもちゃの特徴の一つです。犬は成長過程において、噛む力が変わってきます。

子犬は噛む力が弱いため柔らかめのおもちゃが適していますが、成犬になると噛む力が強くなるため、噛みごたえのあるおもちゃが必要になります。

そしてシニア犬になって噛む力が弱くなってきたら、また柔らかめのおもちゃにしてあげるといいでしょう。

もし成犬に子犬用の柔らかいおもちゃを与えれば、それを簡単に破壊し、その欠片を飲み込んでしまうリスクが高くなります。そして成犬用の噛みごたえのあるおもちゃは、子犬やシニア犬の歯にダメージを与える可能性があります。

つまり犬の安全のためには、犬の年齢に合ったおもちゃを与えることが大切なのです。

犬に絶対ダメなおもちゃは?

市販されている犬のおもちゃの中には、犬にとって危険なものも存在します。そのため、危険なおもちゃを避けるための知識も必要です。ここからは、犬に絶対ダメなおもちゃをご紹介します。

1.口の中に収まってしまうサイズ

小さすぎるおもちゃは、犬にとって大変危険であるため注意が必要です。口の中にすっぽりと収まってしまうサイズのおもちゃは、その犬には小さすぎるといえます。

小さすぎるおもちゃを犬に与えた場合、誤飲して喉に詰まって窒息したり、腸に詰まって腸閉塞を引き起こしたりするリスクが高まります。窒息も腸閉塞も命に関わる危険な状態です。

愛犬のおもちゃを選ぶ際は、愛犬の口に対して小さすぎたり大きすぎたりしない、適切なサイズのものを選びましょう。

2.壊れやすい

素材が脆い、作りが頑丈でないなどの壊れやすいおもちゃは、犬が噛むことによって簡単に破損する可能性が高いです。

おもちゃが破損した場合、犬がその欠片を誤飲する危険があるだけでなく、鋭利になった破損箇所で口腔内を傷つける恐れもあります。

愛犬のおもちゃは見た目や価格だけでなく、耐久性の高さもしっかりチェックして選ぶことが重要です。

3.硬すぎる

犬のおもちゃには耐久性の高さが求められますが、硬すぎるものは避けるべきです。硬すぎるおもちゃを噛むと、犬の歯が折れたり欠けたりする可能性があります。

犬は噛む力は強いものの、歯はあまり頑丈ではありません。実は犬の歯のエナメル質は人と比べて薄く、意外ともろいのです。

飼い主がおもちゃに爪を立ててもくぼまないのであれば、そのおもちゃは硬すぎると判断していいでしょう。

まとめ

市販されている犬のおもちゃはどれも安全な感じがしますが、そうとは限りません。飼い主が選択を誤ると愛犬が誤飲したり、歯が欠けたり、折れたりするリスクが高まるので注意が必要です。

愛犬のおもちゃを選ぶ際は、ご紹介した絶対ダメなおもちゃは避けて、安全な特徴を持ったものを選ぶようにしましょう。

(獣医師監修:平松育子)

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