ジーコさん茨城県民栄誉賞 J1鹿島を強豪チームに 「今後もスポーツで貢献」 県庁で表彰式

県民栄誉賞が贈られたジーコさん=県庁講堂

茨城県は10日、サッカーJ1鹿島アントラーズで選手として活躍し、クラブアドバイザーを務めるジーコさん(70)に県民栄誉賞を贈った。ジーコさんは「自分の歴史やこのまちでやってきたことが間違っていなかったと改めて確認できた」と喜びを語った。

ジーコさんは鹿島を国内有数の強豪チームに成長させたほか、日本代表監督を務めるなど日本のサッカー界に大きな影響を与えた。

県庁で行われた表彰式で大井川和彦知事は「ジーコさんに県民栄誉賞を渡すことができ、特別な県民の日になる。そのチャレンジ精神や挑戦する姿に県民が改めて思う日になる」とたたえた。

表彰状を受け取ったジーコさんは報道陣に「(茨城は)素晴らしく、思い出深い場所」と語り、「サッカーをやってきた人間なのでスポーツで貢献したい」と話し、引き続き茨城県での尽力に意欲を示した。式典後は知事との対談や講演を行った。

県民栄誉賞は2021年、東京五輪柔道男子81キロ級で金メダルを獲得した永瀬貴規さんに贈られて以来、延べ25件となった。

茨城県発展に著しい功績があった個人や団体をたたえる県表彰式は1994年に始まり、毎年11月13日の県民の日に合わせ、表彰している。今回はジーコさんを含め、計45人・15団体に賞状が贈られた。

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