<レスリング>【2023年世界選手権・レビュー(27)】男子グレコローマン82kg級/優勝選手・表彰式・闘いのあと

(2023年9月16~24日、セルビア・ベオグラード)


【男子グレコローマン82kg級】
ラフィク・フセイノフ(Huseynov, Rafik=アゼルバイジャン)

1988年5月16日生まれ、35歳。2003年欧州カデット選手権から国際キャリアをスタート。2008年に欧州ジュニア選手権、2011年にシニアで欧州選手権を制覇するも、世界選手権ではメダルに手が届かず、2012年と2016年の2度のオリンピック出場はならず。

その後、80・82kg級で闘い、2019年世界選手権82kg級で2位に躍進し、2020年欧州選手権で優勝。2021年5月の東京オリンピック最終予選は77kg級に落として2位で通過。オリンピックでは3位に入賞。2ヶ月後の世界選手権で82kg級に戻し、初の世界一へ輝いた。

2022年は欧州選手権イスラム諸国競技大会で優勝したが、世界選手権は5位。2023年は欧州選手権で5位に沈んだが、世界選手権で2年ぶりに王者に返り咲いた。


■ラフィク・フセイノフの話「(5位に沈んだ)欧州選手権は、とてもがっかりし、その後は闘いたくなかった。この時、友人たちから精神的なサポートをもらいまいした。 私の勝利を、私を励ましてくれた人たちに捧げます。 彼らのほか、私の家族、コーチ、連盟、多くに人が私の優勝に貢献してくれました。

ロシアやトルコの選手を相手に逆転できたのは、簡単ではなかったが、私はいつも最後まで闘おうとしています。たとえ0-7で負けていたとしても、逆転できると確信しています。常にうまくいくわけではありませんが、大差でリードされていても、あきらめてはなりません。

(上下のオリンピック階級に強豪がいてオリンピック代表は厳しい状況だが)運がよければ、オリンピックに参加できますが、私は自分のキャリアに不満がありません。 もちろんオリンピック・チャンピオンになりたいです。 しかし、それが私の運命ではなかったとしても、私は失望しません」


《1回戦~決勝の成績》トーナメント表
決 勝 ○[2-1]Mohmadipiani, Alireza Azizkhoon(イラン)
準決勝 ○[5-5]Akbudak, Burhan(トルコ)
3回戦 ○[10-5]Gonibov, Aues(AIN=ロシア)
2回戦 ○[4-3]Szilvassy, Erik(ハンガリー)
1回戦 BYE


【表彰式】

(ウクライナ選手はロシア選手のいる場所での撮影を辞退)

[2]Mohmadipiani, Alireza Azizkhoon(イラン)
[3]Gonibov, Aues(AIN=ロシア)
[3]Filchakov, Yaroslav(ウクライナ)
[5]Akbudak, Burhan(トルコ)
[5]Bradu, Mihail(モルドバ)

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