「推しザメ」見つけて 茨城県大洗水族館 飼育員解説、餌やりも 13日まで特別展

バックヤードツアーでイカなどの餌をサメに与える参加者=大洗町磯浜町のアクアワールド県大洗水族館

茨城県大洗町磯浜町のアクアワールド県大洗水族館で、サメ尽くしの特別展「鮫(さめ)・鱶(ふか)・鰐(わに)~SHARK!SHARK!SHARK!~」が開かれている。サメの水槽は飼育員らの愛情あふれるコメントで飾られ、バックヤードツアーではサメに餌やりができる。担当者は「自分だけの〝推しザメ〟と出合える特別な展示」と胸を張っている。13日まで。

同館は国内最多の56種類のサメを飼育し、その数は約400匹。個性豊かなサメの生態や魅力を伝えようと同展を企画した。サメの展示水槽で飼育員らが一押しのサメを紹介し、飼育現場の裏側や愛情をつづる。「餌を欲しがる表情がたまらない」(トラフザメ)、「いつもにやけ顔」(レモンザメ)など、一見したサメの印象が変わりそうな独特のコメントが並んでいる。

200インチの大型VR(仮想現実)水槽には、3DCG(3次元コンピューターグラフィックス)で再現したホホジロザメが現れ、体のつくりや生態を飼育員が解説。リアルな質感の肌や、鋭い歯の並ぶ口内を見ながらサメの秘密に迫る。

バックヤードツアーでは水槽のサメに直接餌を与えることができる。トングで甘エビやアジなどを与え、食べる様子をじっくり観察すると、サメの意外な生態に気付くことができる。

ツアーに参加した茨城県日立市の金谷奈央さん(44)は「手元からパクっと食べると思いきや、底に落ちた餌を吸い込むように食べていた。サメの新しい姿を見ることができた」と満足した様子だった。

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