広島県福山市の路上で今月4日、医師の男性が車にはねられ死亡したひき逃げ事件で、警察は、市内に住む会社員の男を逮捕しました。
この事件は、今月4日午後10時ごろ、福山市野上町3丁目の県道で男性が車道に倒れているのが見つかり、まもなく死亡が確認されたものです。死亡したのは福山市手城町の医師・藤井一弘さん（58）で、死因は車と衝突したことによる脳挫傷だということです。
警察は遺体の状況などから、ひき逃げ事件として捜査していましたが、11日、福山市山手町1丁目の会社員・岡本和馬容疑者（23）を過失運転致死と道路交通法違反の疑いで逮捕しました。
警察の調べに対して、岡本容疑者は「事実については間違いないことだと思います。ただ、当時はひいたものが人だとは思いませんでした」と供述しているということです。
警察によりますと、近くの防犯カメラには仰向けの状態で倒れていた藤井さんに黒っぽい色の乗用車が衝突して逃走する様子が映っていたことや、聞き込み捜査の情報などを基に、岡本容疑者の関与を割り出したということです。
