EU、弾薬100万発供給は困難 ウクライナへ、計画進まずと報道

ロシアの攻撃を受けた農場のがれきを眺める経営者=10日、ウクライナ・ヘルソン近郊(AP=共同)

 【キーウ共同】米ブルームバーグ通信は10日、来年3月までにウクライナに弾薬100万発を供与する欧州連合(EU)の計画が進んでおらず、達成は困難だと報じた。EUが加盟国に説明したとしている。弾薬はウクライナで不足が深刻化する一方、ロシアは自国生産を加速し、北朝鮮からも提供を受けている。

 EUは3月、1年以内に100万発の弾薬をウクライナに供与する計画を承認した。ブルームバーグによると30%しか達成できていない。侵攻が長引く中、弾薬不足は対策が急務となっており、EUは近く開く国防相らの会合で話し合う見通し。

 ロシア国防省は10日、ウクライナ軍が南部ヘルソン州のドニエプル川東岸のロシア支配地域で同日までにウクライナ軍が上陸を試みたが、撃退したと発表した。ウクライナが軍人約500人と小型艇15隻を失ったと主張。9日にも上陸を図ったウクライナ軍海兵旅団の部隊を撃破し、11人を捕虜にしたとした。

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