茨城県民栄誉賞のジーコさん 成長へ「食事・睡眠・練習」 知事と対談

大井川和彦知事(右)と対談するジーコさん=県庁

サッカーJ1鹿島アントラーズのクラブアドバイザーを務めるジーコさん(70)が10日、茨城県民栄誉賞受賞のため県庁を訪れ、表彰式後に大井川和彦知事と対談した。優秀なスポーツ選手輩出のポイントなどについて語り、「食事、睡眠、練習の三つが大事」と生活習慣から徹底することの大切さを強調した。

県教委などが運動能力の優れた小学生を発掘・育成する事業に取り組んでいることも踏まえ、大井川知事がトップアスリート輩出の要点などを質問した。

ジーコさんは8~9歳からスポーツなどを始める子がいるとした上で、「もっと早くから指導方針、プログラムを作ることが重要」と話した。指導者や若手選手に必要な心構えについては、食事、睡眠、練習の大切さを説き「基本的なことかもしれないが、どの競技でもそう。指導者がいかに重要視するかが成長の鍵になる」と語った。

世界的な選手が実践してきたように、私生活で誘惑に負けないことの大切さも訴え「アスリートとして競技に打ち込めるか。それが成長やトップに近づくための要点になる」と指摘した。

このほか、県民栄誉賞受賞については「非常にうれしく思う」と謝意を示した。茨城県のサッカーに関しても触れ、「(J2)水戸ホーリーホックもいつかJ1に昇格して、地域が一体となって盛り上がることを祈っている」と、鹿島、水戸両チームの活躍に期待を込めた。

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