新NISAスタートまで2カ月弱!口座を持っている人もこれからの人も2023年中にやるべきこと

来年といえば新NISAが一つの大きなチャンスだと思います。残すところ今年もあと2カ月を切りましたが、新NISAに向けて2023年にやっておくべきことはなんでしょうか。一緒にチェックしていきましょう。


早めに口座開設手続きを済ませよう

新NISAに向けて今年中にやっておくべきこととしては、まず口座開設です。直前だと手続きが混雑して時間がかかることが想定されますので、まだの方は早めに開設しておくことをお勧めします。

NISA口座をどこに解説するかで迷われる方も多いようですが、最近新NISAに向けて各社のサービスが拡充をしています。

SBI証券は商品の豊富さが魅力

例えばネット証券大手の一つであるSBI証券の場合は、幅広く商品を取り扱っていることが魅力です。SBI証券で取り扱っているほとんどの投資信託がつみたて投資枠の対象商品となっているほか、成長投資枠で米国株のみならず、中国株、韓国株、ロシア株、ベトナム株、インドネシア株、シンガポール株、タイ株、マレーシア株と9カ国に投資が可能です。加えて投資信託の保有で最大0.25%、三井住友カードなどによるクレカでの投資信託購入で、積み立て額の最大5%のポイントが貯まります。

楽天経済圏の人に嬉しい楽天証券

楽天証券では新NISAの口座で投資すると、日本株、米国株式、海外ETFの売買手数料が無料になります。1株から買える銘柄やリアルタイムで取引できる銘柄が充実していることもポイントです。楽天カードで決済するクレカ積立では毎月の積立額に応じて楽天ポイントがもらえるほか、積立代金を楽天ポイントで支払うこともできるので、楽天経済圏の方には特に魅力なのではないでしょうか。100円から積立投資ができ、100円以上からは1円単位で積立買付金額を設定可能です。

すべての取引の手数料が無料のマネックス証券

マネックス証券の新NISA口座ではすべての取引(日本株・米国株・中国株・投資信託)の売買手数料が無料です。

また、米国株と中国株投資に早くから注力してきたマネックス証券は幅広い米国株、中国株に投資できることに優位性があるでしょう。還元にも注目。マネックスカードでつみたて投資枠・成長投資枠の決済を行うとお得にポイントが貯まり、マネックスカードで積み立てたときの還元率は1.1%と主要ネット証券では最高。さらに新NISA口座を開設するとマネックスの全力NISAシリーズ第1弾としてマネックスカード」利用した投信積立のポイント還元率を最大2倍の2.2%に引き上げるプログラムを実施するとのことです。

ほかにも証券会社はたくさんありますので、まずはご自身でどのような投資先に投資をしたいのか考えていただき、その投資先にしっかり投資ができるのか、手数料はどうなのか、ポイント還元率はどうなのかなど、ご自身の新NISAの活用法に適した証券会社を選んでいただくのが良いと思います。

証券会社・金融機関を変更するか考えよう

すでに口座を開設している人は、新NISAは今のままの証券会社・金融機関でいいのかも考えておく必要があります。現行のつみたてNISA、一般NISA口座では、取引する証券会社・金融機関を年単位で変更することができます。

この、年単位で変更できるというのがポイントです。2024年のNISA枠を利用すると2024年のNISA口座の乗り換えができなくなります。年を跨いだ積立取引にはご注意を。

もし変更する場合はまず現在の証券会社・金融機関に連絡して、変更手続き、必要資料の取り寄せをする必要があります。それをしないとそのまま自動的に現在の金融機関・証券会社で新NISAの口座が開くことになります。

年内に2024年のNISA口座の金融機関変更を完了するためには、12月中旬頃までに書類を提出する必要がありますし、証券会社・金融機関によってはもっと早く締め切りを設定しているところもあります。新NISAで使う口座を変更したい場合は、なるべく早く手続きしたほうが良いでしょう。すでに2024年から始まる新しいNISAの金融機関変更の申し込みはスタートしています。

NISA口座の金融機関変更を行うためには、勘定廃止通知書または非課税口座廃止通知書が必要です。今口座を持っている金融機関からどちらかを受け取って、必要書類を新たに口座開設する証券会社・金融機関へ送付しましょう。

今年分の非課税枠と来年の投資計画を考えよう

最後に、今年中にやっておくべきこととしては、今年分の非課税枠をまだ使っていないのであれば、使うかどうか考えることでしょうか。

まだ使っていないNISA、ジュニアNISA、iDeCoの今年の投資枠は、予算があればできれば使い切ったほうが利益にもつながりやすいのではないでしょうか。

投資資金という面では、来年から始まる新NISAの口座をどのくらいのペースで使っていくのかも事前に考えておく必要があるでしょう。非課税の投資枠が拡大するわけですから、今課税口座で投資している銘柄の入れ替えも視野に入れている方もいらっしゃると思いますが、併せて考えておいた方が良さそうです。

一方で、なんとなく「新NISAってやったほうがいいのかな、まだ口座開設もしていないな」という方は、特に口座開設は関しては、直前は混み合ってつみたての設定等が間に合わない可能性もありますので、お早目に行動を。証券会社・金融機関に新NISAの口座を持つか、どのような目的で投資をするのか、どのような資金量で、どのくらいのペースで、どんな戦略で、どんな投資商品を買って新NISAの口座を活用していくのか、考えるきっかけにしていただければと思います。

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