マリナーズ編成本部長「全30球団が大谷翔平に興味を示している」

マリナーズは2017年オフに大谷翔平が海を渡ったとき、最も熱心に獲得を目指したチームの1つだった。ジェリー・ディポート編成本部長(当時の肩書はGM)は二刀流の才能に惚れ込み、大谷を獲得する準備のために1年近くを費やしたことを明かしていた。あれから6年が経ち、大谷が再び移籍市場に出てきた。ディポート編成本部長の大谷に対するアプローチは大きく変わっており、「特定のFA選手について話すつもりはない。我々はやるべきことをやるだけだ」と大谷について具体的な言及を避けている。

ディポート編成本部長は今週、アリゾナ州スコッツデールで行われたGM会議に出席していた。マリナーズを大谷の移籍先候補の1つに挙げるメディアも多く、ディポート編成本部長には当然、大谷に関する質問が飛んだ。しかし、6年前と大谷の立場が異なっているからなのか、あるいは大谷側の希望条件が謎に包まれているからなのか、ディポート編成本部長が積極的に大谷について語ることはなかった。「話すつもりはないよ。彼がチームにどのようにフィットするか、全30球団が興味を示している」と語るにとどめた。

ワールドシリーズを制したレンジャーズのクリス・ヤングGMが「彼は特別な選手だ」と話したように、MLBの歴史に残る3年間を過ごした大谷の投打にわたる才能は誰もが認めている。大谷が海を渡ったときと同様に、多くのチームによる争奪戦が予想されるが、前回と違うのは各チームが使える金額に制限がないということだ(ポスティング移籍のときは国際アマチュアFA選手のルールに従わなければならなかった)。ほかのチームがどのように動くかわからない以上、マリナーズとしても手の内を明かすわけにはいかなかったのだろう。

イチローをはじめとする日本人選手が活躍してきた長い歴史もあり、2017年オフは多くの関係者が「最後の最後までマリナーズで決まりだろうと思っていた」という。エンゼルス入団という選択肢は多くの関係者にとってサプライズだったのだ。今オフは大谷のドジャース移籍を予想する関係者が非常に多いが、大谷は再びサプライズを起こすかもしれない。ディポート編成本部長は投打両面で優れた才能を持つ選手を金銭的にどのように評価するかという点についても言及を避け、「彼が自分たちのマーケットに来ることを望んでいるチームは30個あると思うよ」とだけ語った。

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