ANAホールディングス（HD）は6日から沖縄県久米島町内でドローン配送サービスを実証実験している。8日、目視なしの無人運転で住民や通行人がいる地域を飛ぶ「レベル4飛行」を公開した。町内スーパーの駐車場から2.3キロ離れた真謝地区の住民へ、キビナゴの南蛮漬け、野菜のかき揚げ、芋の天ぷらなど計860グラムの食品を配送し、安全性を確認した。
商品を受け取った吉本清美さん（50）は「米や水など重い物を運べたらさらに便利になる」と語った。
レベル4飛行は昨年12月に解禁され、ANAHDの実証実験は初めて。
津田佳明未来創造室長は「安全に運航できた。ステップアップし、町内物流のほか、沖縄本島から久米島までの間にある有人島の物流拠点としていきたい」と話した。（比嘉正明通信員）
