Team HRCのCIVIC TYPE R CNF-RがS耐第7戦富士でさらなる改良。“F1風”リヤウイングも

 11月11〜12日、静岡県の富士スピードウェイで開催されるENEOS スーパー耐久シリーズ2023 Supported by BRIDGESTONE第7戦『S耐ファイナル 富士4時間レース with フジニックフェス』に向け、11月9日のスポーツ走行から各車が走行を開始しているが、ST-Qクラスに参戦するTeam HRCの271号車CIVIC TYPE R CNF-Rは、第6戦岡山からさまざまな改良が施されている。

 ホンダ・レーシング(HRC)は『カーボンニュートラルの実現』をレース活動における命題のひとつとしており、2023年の第2戦富士から、カーボンニュートラルフューエルを使い、CNFや代替燃料など、各メーカーが車両開発の場として活用するST-Qクラスを活用。第2戦以降さまざまな開発を続けてきた。

 迎える11月11〜12日の第7戦富士は今季の最終戦となるが、Team HRCはさらに新たなアイテムを投入してきた。冷却性能と空力性能の両立を図った新設計のフロントバンパーを装着したほか、F1マシンのデザインイメージを踏襲しつつ、ダウンフォース増と整流効果を発揮する新デザインのリアウイング/テールゲートスポイラーを採用してきた。

 特に目を引くのはリヤウイング/テールゲートスポイラー。リヤウイング翼端板がF1マシンのリヤウイングのようにえぐれた形状をしており、テールゲートスポイラーと一体化。かなり目立つデザインとなった。

 HRCはスーパー耐久参戦で培ったノウハウを、モータースポーツに参加されるユーザーに活用してもらえるようなベース車両開発や、レース用パーツ開発を行っていく。

2023スーパー耐久第7戦富士 CIVIC TYPE R CNF-R
2023スーパー耐久第7戦富士 CIVIC TYPE R CNF-R
2023スーパー耐久第7戦富士 ST-2クラスに参戦するHonda R&D Challenge FL5。CIVIC TYPE R CNF-Rとの比較は興味深い。

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