栃木県の「ミュージカル発展」と「歴史保存整理」に貢献 県文化功労者2人表彰

芸術や学問など栃木県の文化の発展に大きく貢献した人に贈られる文化功労者の表彰式が10日、宇都宮市で行われ今年度は2人が表彰されました。

今年度、県の文化功労者に選ばれたのは県内のミュージカルの発展に貢献した宇都宮市の稲見けい子さん73歳と、県内の重要な歴史資料の保存や整理に力を尽くした宇都宮市の大嶽浩良さん78歳の2人です。2人には福田富一知事から表彰状が贈られました。

稲見さんは、1992年に現在の「こどもミュージカルどりーみんぐ」を立ち上げてから数多くの作品を手がけ、ミュージカルの指導を通して後進の育成や次の世代を担う人づくりに大きく貢献しました。また、去年の「いちご一会とちぎ国体・とちぎ大会」の文化プログラム事業で行ったオリジナルミュージカルでは総合プロデュースを務め県内のミュージカルのけん引役として大きな功績を残しました。

大嶽さんは県立高校で教べんをとる傍ら県内の歴史資料の調査や研究に励み、特に、戊辰戦争や明治維新についての研究では県内の第一人者です。また、県内の市や町の歴史の編纂委員として地域の歴史を明らかにするなど県内の歴史の普及や教育、文化財保護に大きく貢献しました。

1949年から始まった県の文化功労者の受章者はこれで156人となり、福田知事は、「2人の果たされた功績は素晴らしいものであり心から敬意と感謝を表したい」とお祝いの言葉を贈りました。

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