長崎県高総文祭「しおかぜ祭」開幕 諫早で総合開会式

「パズル」をテーマにした劇でメッセージを発信する生徒実行委のメンバー=諫早市、諫早文化会館

 高校文化部の祭典、長崎県高校総合文化祭「しおかぜ祭」(県高校文化連盟、県教委主催)が10日、諫早市宇都町の諫早文化会館を主会場に3日間の日程で開幕した。総合開会式では「パズル~私たちがピースをつなぐ」をテーマにした生徒実行委員会の劇などを通して、芸術・文化の魅力を発信した。
 しおかぜ祭は県南、県央、県北3地区の持ち回りで毎年開催。今年は県央地区の生徒が実行委をつくり、準備を進めてきた。
 式には出演者、観覧者計約1100人が参加。劇は「唯一無二の存在」である生徒をジグソーパズルのピースに見立て、文化の力や感性、情熱によってつながり、しおかぜ祭というパズルを組み上げていくことを表現。書道、吹奏楽、合唱3部門の生徒が熱を帯びたパフォーマンスで観客を楽しませた。
 式後、生徒実行委員長の清浦愛良さん(17)=県立大村高2年=は「パズルをテーマに、一人一人が自分の思いや考えを大切にし、ありのままでいいというメッセージが伝わったと思う」と述べた。
 同会館では新聞部員が速報特別号を配布し、茶道部員がお点前を披露した。12日まで華道部員が手がけた生け花のほか、美術、書道、写真、新聞、図書、JRC・ボランティアの各部門の作品も展示する。期間中は郷土芸能、日本音楽(11日)、将棋(11、12日)、放送(12日)の各部門大会も開かれる。

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