都内でもクマ 知事が注意を呼び掛け

全国でクマによる被害が相次いでいますが、都内でも多摩地域でクマの目撃情報が挙がっているとして、小池知事が注意を呼びかけました。

小池知事は定例会見で、今年に入り都内でクマの目撃情報や、クマがいた痕跡の報告が127件確認されたと明かしました。

東京都によりますと、現時点で人的被害は確認されておらず、去年の同じ時期と比べると目撃数も少ないということです。小池知事は、それぞれが工夫して注意するよう呼びかけました。

小池知事:「鈴をつけるとかラジオを使って音を出すことで、クマを寄せ付けないという工夫が必要。都の情報も含めて、注意して冷静に行動をして」

都内でもクマの目撃情報が毎年挙がって来ますが、今年は現時点で去年と比べると数はほぼ変わらず少し少ないということでした。

ただ、目撃された場所に注目すると、3年前とは変化が出てきています。こちらが2020年、クマの目撃や痕跡があった場所です。東京の西側、奥多摩市内での目撃が多いがわかります。今年のデータにしてみますと、範囲が広がった印象を受けます。今年は現時点ですので数は少ないですが、青で示した2020年と比べると、クマの情報が全体的に少し東に広がったように感じます。

目撃情報がある中で、東側にある自治体に注目して同じ時期で比べて見ると、青梅市では2件から18件に、八王子市では7件から18件に増えているということです。

青梅市の担当者は、これまでは林業の関係者が目撃していたが、最近は街中でも目撃されるようになり、人を恐れなくなったのではと話しています。これから紅葉の見ごろとなりますが、多摩地域に遊びにいく人はこのようなマップも活用し注意することが必要です。

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