BBWAAによる主要4賞のファイナリスト入りを逃した選手・監督たち

全米野球記者協会(BBWAA)による記者投票で決定する主要4賞(MVP、サイ・ヤング賞、新人王、最優秀監督賞)のファイナリスト(=投票結果の上位3名)はすでに発表されており、日本時間11月14日から17日にかけて、新人王、最優秀監督賞、サイ・ヤング賞、MVPの順に受賞者が連日発表されていく。MLB公式サイトでは、惜しくもファイナリスト入りを逃した選手・監督たちを紹介。本塁打と打点の二冠を獲得したスラッガーもMVPのファイナリストに入ることはできなかった。

ファイナリストから漏れた最大のビッグネームはマット・オルソン(ブレーブス)だろう。今季も全162試合に出場し、打率.283、54本塁打、139打点、OPS.993の好成績をマーク。本塁打は球団のシーズン記録を更新し、打点も1900年以降の近代野球における球団のシーズン新記録となった。さらに103四球も今季メジャー3位の数字。しかし、ロナルド・アクーニャJr.(ブレーブス)、ムーキー・ベッツ(ドジャース)、フレディ・フリーマン(ドジャース)というナ・リーグMVPのファイナリスト3人の壁は厚かった。

オルソンの同僚、スペンサー・ストライダーはナ・リーグのサイ・ヤング賞のファイナリストに入ることができなかった。今季は32試合に先発して186回2/3を投げ、20勝5敗、防御率3.86、281奪三振を記録。最多勝と最多奪三振の二冠に輝いたが、現在のサイ・ヤング賞の投票では防御率が最も重視される傾向があり、防御率が3点台後半のストライダーは高い評価を得られなかったようだ。ザック・ギャレン(ダイヤモンドバックス)、ブレイク・スネル(パドレス)、ローガン・ウェブ(ジャイアンツ)の3人がファイナリストとなっている。

ア・リーグの新人王では、シーズン途中までレースの先頭を走っていたジョシュ・ヤング(レンジャーズ)がファイナリストから漏れた。122試合に出場して規定打席をクリアし、打率.266、23本塁打、70打点、OPS.782を記録。残した数字は悪くなかったが、8月上旬の試合で守備時に左手親指を骨折し、1ヶ月以上にわたって戦列を離れたことが大きく響いた格好だ。吉田正尚(レッドソックス)もファイナリストに入ることはできず、タナー・バイビー(ガーディアンズ)、トリストン・カサス(レッドソックス)、ガナー・ヘンダーソン(オリオールズ)の3人がファイナリストとなった。

ファイナリストから漏れたものの「忘れてはならない選手・監督」として、オルソン、ストライダー、ヤングのほかには、ア・リーグMVP部門でフリオ・ロドリゲス(マリナーズ)、ア・リーグのサイ・ヤング賞部門でパブロ・ロペス(ツインズ)、ナ・リーグ新人王部門でノーラン・ジョーンズ(ロッキーズ)、ア・リーグ最優秀監督賞部門でロッコ・バルデリ監督(ツインズ)、ナ・リーグ最優秀監督賞部門でデービッド・ベル監督(レッズ)が選ばれている。

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