イオン「トップバリュ」家で過ごすクリスマス・年末年始に商機 コロナ5類移行で“気兼ねなく集まれる”大型行事にパーティー提案

イオンはプライベートブランド「トップバリュ」で、家で過ごすクリスマス・年末年始に商機を見出す。

23‐24年のクリスマス・年末年始はコロナ5類移行後初の大型行事となる。

11月10日、寺田倉庫B&C HALL(東京都品川区)で「トップバリュ2023クリスマス・お正月商戦 新商品発表会」が開催され、イオントップバリュの土谷美津子社長は、外部の調査データを引き「(1550サンプルのうち)70%が家で過ごしたいという方」と指摘する。

「いま節約していること」の調査では外食代が1位に上り「節約志向が非常に強くなっている」と語る。

節約志向や日常生活における出費を抑えて価値あるものに出費するメリハリ消費が高まる中、「トップバリュ」では今回“気兼ねなく集まれる”大型行事に向けてパーティーを提案する。

「年末年始の状況は少し読みにくいが、今の状況をみると、節約志向が強く、“家で楽しくパーティーをして過ごしたい”需要が相当ある」とみている。

この見方の下、「今日、なにパする

」をテーマに掲げ、多様な嗜好やライフスタイルにあわせた商品や商品の組み合わせ提案を取り揃えている。

発表会ではバリラ社との共同開発商品やコルドンヴェール社のワインなどがプレゼンテーションされた。

イオントップバリュの土谷美津子社長

全般的にワクワク感を創出して需要を喚起していく。

「10年以上前だったら、外食で1万円以上出してクリスマスパーティーができていたと思うが、今は簡単にはできない。しかし、ワクワクしたいニーズはあり、そこに応えたいという思いが強い」と述べる。

イオンでは年末年始時期も厳しい経済環境を予測。

「原材料価格は小麦と油が落ち着き、大豆も随分落ち着いてきた。最大の課題である卵も、温かい気候もあるかもしれないが、落ち着きはじめている。ただ為替がまだまだ落ち着いていない」との見方を示す。

© 株式会社食品新聞社