【エリ女王杯/穴ライズ】「サリエラと遜色ないポテンシャルで軽視禁物」 想定“10人気”前後の盲点

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■アートハウス

57キロのトップハンデを課せられた前走の中山牝馬Sは、直線で伸びを欠き4着に敗れている。関東への輸送でマイナス12キロと大きく馬体を減らしていたことに加え、初めての馬群の中での競馬が影響したか、向正面では行きたがるシーンも。これが本来の姿でないことは明らかで、度外視していい一戦だろう。

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昨秋のローズSで重賞初制覇を果たし、今年初戦の愛知杯で重賞2勝目をマーク。特筆すべきはローズSで、直線で先に抜け出すと、最後は鋭く追い込んできたサリエラを完封している。次走の秋華賞では5着に敗れたが上位との差はわずかであることからも、ポテンシャルの高さは相当だ。

今回は骨折明けで人気を落としているが、中間の動きは上々。鉄砲駆けもできるタイプで、8カ月ぶりの久々は問題ないと見た。スムーズなら上位争いに加わってきてよく、この人気なら馬券の妙味を含めて積極的に買い目に入れておきたい。

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著者プロフィール

山田剛(やまだつよし)●『SPREAD』編集長
元・競馬月刊誌の編集長で、現在はスポーツの未来を読みとくメディア『SPREAD』の編集長。1995年マイルCSの16番人気2着メイショウテゾロの激走に衝撃を受けて以来、穴馬予想を追求し続けている。「ウマ娘」はゴールドシップ推し。

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