青森県の魅力、首都圏に発信/青森人の祭典開幕

リンゴやご当地グルメなどのブースが並んだ「青森人の祭典」=東京・上野公園

 食や文化など青森県の魅力を首都圏に発信する「青森人(びと)の祭典」(東京青森県人会主催)が11日、東京・上野公園で始まった。待望の週末開催となった今年は約40のブースが並び、リンゴやニンニクなどの農産物、水産加工品、ご当地グルメを販売。県出身者や観光客らが大勢訪れ、豊かな食を堪能した。

 祭典はこれまで平日に開かれてきたが、週末開催を望む声があり、今年から11月の第2土、日曜日に実施することになった。県人会の柳田一弘会長は開会式で「県人の思い入れが深い上野で青森をPRすることで、大好きな青森県への応援歌になる。毎年楽しみにしてもらえるようなイベントにしたい」と述べた。

 初日は曇り空でやや肌寒い天候となり、せんべい汁や味噌(みそ)カレー牛乳ラーメン、ホタテ焼きなどのブースには行列ができた。出席した各地の首長も、ふるさとのなまりを交えながら懸命に商品をPR。特設ステージでは津軽三味線や民謡が披露された。

 ご当地グルメを味わった、むつ市出身で千葉県市川市在住の会社員板垣岩男さん(63)は「土日の開催になり、来やすくなった。祭典には県人が多く集まり、まるで同窓会のような機会になっています」と話した。

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