茨城県牛久市田宮2丁目の住宅で、頭部に外傷のある高齢男女の遺体が見つかった事件で、2人の全身にも多数の外傷があったことが11日、捜査関係者への取材で分かった。県警は同日、現場検証を始め、遺体発見現場などを詳しく調べている。
捜査関係者によると、2人は夫婦。検視の結果、70代夫と60代妻の遺体には、頭部のほか上半身を中心に複数の傷があったという。13日に司法解剖し、2人の死因を調べるとともに、凶器の有無などの特定を急ぐ。
事件を巡っては、県警が10日、同市田宮町の路上でナイフを所持していたとして、銃刀法違反(刃物の携帯)容疑で、夫婦と同居の息子で無職、男(40)を現行犯逮捕。その後、捜査員が宅を家宅捜索したところ、夫婦の遺体が見つかった。
現場の住宅は夫婦と男の3人暮らし。県警は夫婦が死亡した経緯について男が事情を知っているとみて調べている。
現場検証は11日午前9時半ごろから始まり、捜査員が、夫婦の遺体が見つかった2階寝室とみられる部屋を調べた。
県警は12日、男を水戸地検土浦支部に送致する。