【兵庫県高砂市】鹿島殿にArt Gallery Blancheオープン!

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オープン記念式典の様子

プラごみアート作品除幕式後の集合写真。

鹿島殿のBlancheは、地元出身の山本達也氏(鹿島興産株式会社常務取締役)、山本正和氏、そして芸術家・書家の藤田雄大氏が昨年の夏に集まってコロナで疲弊している鹿島殿をどうにかしよう!?という企画から始まりました。

結婚式場や宴会場として地元の人々に昔から利用されてきた鹿島殿ですが、新型コロナの流行により利用者が大きく減ってしまいました。温泉など、様々なアイデアが出ましたが、高砂市には美術館がないため、鹿島殿にアートギャラリーを創る、とのご提案を鹿島興産株式会社代表の山本広高氏が藤田氏から受けて、その企画に感銘しブランシュという一部屋を改装することで実現したようです。

オープンにあたって、同時に目玉を、ということで地元の小中学生と一緒にプラごみアートを藤田さんが企画して作り、その除幕式がオープン記念式典として開催されました。

プラごみアートを創るのに参加した子供たちをはじめ、高砂市長都倉達達殊様、市議会議員議長藤森誠先生、元文科省大臣の渡海紀三朗先生、県会議員山本敏信先生、他多くの方がご参列されたようです。

アートウィーク開催中の展示内容

Art Gallery Blanche内の様子。ギャラリーには書家 藤田雄大氏の作品を展示。

アートウィーク期間中はプラごみアートが正面玄関前にあるのはもちろんですが、藤田氏の個展が1階ブランシュにて、地元鹿島中学校の書道部作品、美術部作品が2回鹿島の杜にて展示されています。また、藤田氏のスウェーデンで制作した作品や藤田氏が主宰する会の生徒さんの作品、鹿島殿の貯蔵作品も同時に展示されています。藤田氏の作品は1階は書家としての作品中心に、2階では抽象的な作品が展示されており、その表現の違いも楽しめます。

なぜ教育にアートが必要なのか

アート思考が教育に必要であると語る鹿島興産株式会社の山本社長。

鹿島興産株式会社代表の山本社長いわく、近年のテクノロジーの進化は目覚ましく、特に生成AIという分野が注目されており、絵をAIが描く時代を迎えているが、アートは、アーティストの感性や創造力によって一から生み出されるものであるため、AIには創り出せない独自性や深みがアートには存在する、とのことです。

こうした感性はやはり子供の頃からの情操教育に必要だと藤田氏も除幕式挨拶で話されていました。これまでの教育を変化させる必要があり、高砂市にもその変化は必要だとおっしゃっています。

確かに昨今では瀬戸内国際芸術祭が有名ですが、その他各地でトリエンナーレなど、アートを軸とした街おこしが注目されています。これを機に高砂市にアートが根付くことが期待されます!

今後の展望

兵庫県高砂市には数多くの文化遺産がありますがなかなか着目されていません。ブランシュを文化発祥の拠点の一つとして、今後は地元のアーティスト作品を展示したり、子供たちが体験できる企画をやっていくとのことです。期待しかありませんね!

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