スマホ適切利用へルール作り報告 岡山で中高生が「サミット」

成果報告会でスマホの利用ルールなどについて発表する生徒(手前)

 岡山県内の子どもたちがスマートフォンの利用について考える「OKAYAMAスマホサミット2023」(県教委、岡山市教委、山陽新聞社主催)の成果報告会が11日、岡山市内で開かれた。中高11校の生徒計約40人が登壇し、適切に使うためのルール作りや学校での有効活用に向けた取り組みを発表し合った。

 高梁市立成羽中は生徒の約4割が自分のスマホ使用時間が長いと感じていると回答した調査結果を踏まえ、各家庭で午後10時以降は使わないといったルールを作ってもらい、効果を検証していると紹介。岡山市立竜操中は利用時間の適切な管理に協力してもらうため、保護者への啓発に乗り出す計画を伝えた。

 天城高(倉敷市)はスマホが調べ学習や学校行事での記念撮影、西大寺高(岡山市)は勉強解説動画の視聴やニュースのチェックに役立つとそれぞれ強調。いずれも学校での活用を進めようと、授業の妨げや依存に陥らない規則の策定などを進めていると説明した。

 サミットは2014年度から実施している。7月から会合を重ねてきた23年度は今回が最終回。

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