国内初、鉄のしめ縄を披露 官営八幡製鉄所近くの神社

豊山八幡神社でお披露目された鉄製のしめ縄=11日午後、北九州市

 世界文化遺産の官営八幡製鉄所がある北九州市八幡東区の豊山八幡神社が11日、創建1400年を記念して製作した鉄製のしめ縄をお披露目した。神社によると、鉄製しめ縄を造るのは国内初といい、地域の人々が拍手で祝った。

 しめ縄は鉄の棒3本をねじり合わせて造られ、長さ約5メートル、重さ約200キロ。本殿にある本来のしめ縄とは別に、境内の参道にある2本の石柱の上部に設置した。それぞれの棒の両端には頭と尻尾を付けてヘビを表現した。

 豊山八幡神社の波多野隆英宮司が発案し、福岡県内の彫刻家に依頼。鉄鋼業で繁栄した歴史を踏まえ「新しいシンボルができて良かったと思ってもらえたらうれしい」と話した。

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