俳優急死の宝塚歌劇団、報告書「近日中にお知らせ」 外部弁護士の調査まとまる

宝塚大劇場=宝塚市栄町1

 宝塚歌劇団は11日、宙(そら)組所属俳優(25)が9月に急死した問題で、外部の弁護士が行った調査の報告書がまとまったと公式ホームページで発表した。

 昨夜、調査チームから調査報告書を受領したとし、今後の改革方針と合わせて「近日中にお知らせする」としている。また「調査結果ならびに各組・スタッフなどとの話し合いを通じて出てきた課題に対して真摯に向き合い、変えていくべきものについては、全力で改革に取り組んでまいります」とした。

 俳優の死亡を巡っては、11月10日に、東京都内で遺族の代理人弁護士が会見したばかり。過重労働や上級生によるパワハラがあったとし、劇団や阪急電鉄に対し、事実関係の公表や責任を認めて謝罪することなどを求めていた。

 俳優は9月30日に宝塚市内のマンション敷地内で死亡しているのが見つかった。宝塚署は自殺の可能性があるとみている。歌劇団は、外部の弁護士による調査チームを設置。宙組の団員らを中心に、聞き取り調査を行っていた。(小尾絵生)

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