12チームで構成されるオーストラリア1部のAリーグ・メン。
このリーグに所属するウェスタン・ユナイテッドFCのユニフォームの胸部に“SHARP”が登場したことで密かに注目されている。「ユナイテッド×SHARP」の復活だ。
このチームには現在2人の日本人選手が在籍し、さらに女子チームにも今季から1人の日本人選手が加入。男女合わせて3選手がSHARPのロゴを付けたユニフォームを着ている。
Western United 2023-24 Kappa Home
ウェスタン・ユナイテッド 2023-24 Kappa ホーム ユニフォーム
胸に「SHARP EIT Solutions」のロゴマークを付ける今季のユニフォームはリーグ開幕直前の10月上旬に発表。このロゴとウェスタン・ユナイテッドというチーム名が、かつての「マンチェスター・ユナイテッド×SHARP」の黄金コンビを思い出させる。
「SHARP EIT Solutions」はオーストラリアの現地企業で、日本のSHARPが直接的にスポンサー契約を締結したわけではない。それでもSHARPを胸ロゴとして見ることが出来るのは単純に喜ばしい。
このチームには今季から檀崎竜孔(だんざき りく)が所属。北海道コンサドーレ札幌とジェフユナイテッド市原・千葉でもプレーしているが、どちらかというとAリーグのブリスベン・ロアーで経験を実績を積んだ選手だ。
そして女子チームにも今季から日永田恵和(ひなだ けいわ)が所属する。大学卒業後に単身オーストラリアへ渡り、ビクトリア州3部リーグのチームでキャリアをスタート。そこでの活躍が認められ、女子1部リーグのウェスタンUが獲得したようだ。
男女ともにユニフォームは同じデザインを使用。ブラックとグリーンのコンビネーションもスタイリッシュで、かなり格好よい。右胸のリーグロゴはそれぞれのリーグ名をレタリングするため、男女でデザインは少し異なる。
ちなみに男子リーグの現在の名称は「Isuzu UTE A-League」。日本の「いすゞ自動車」の現地法人が冠スポンサーだ。
Western United 2023-24 Kappa Away
ウェスタン・ユナイテッド 2023-24 Kappa アウェイ ユニフォーム
23-24新アウェイユニフォームはホワイトを基調に、メインカラーのグリーンとブラックで不規則なストライプを描く。
デザインがホーム・アウェイどちらも“デジタル”を強く感じさせるのは、IT関連企業である胸スポンサーと関係があるのかもしれない。
このチームには2020年2月から今井智基が在籍する。大宮アルディージャ、柏レイソル、松本山雅FCでプレーした選手で、ウェスタンUには創設1年目に加入。現在はチームの副キャプテンを務めている。
ウェスタンUは実はまだ新しいクラブだ。Aリーグが2019-20シーズンから、参加クラブ数をそれまでの10から12に拡大した際に参入。チームは完全にゼロからのスタートで、クラブ名とキットカラーは一般投票によって選ばれた。
そんな新興クラブは21-22シーズン、リーグ戦上位6クラブで争うファイナルシリーズを制して早くもAリーグのチャンピオンに輝いている。
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SHARPのロゴを付けた今季のユニフォームは、クラブ公式オンラインストアで販売中だ。
今では世界的にレアで懐かしい新品ユニフォームが揃う「Qoly × LFB Vintage」。“あの頃”を思いだす数々のユニフォームやグッズは見るだけでも楽しいです。