【速報】包囲下ガザ病院、命の選別 「難しい決断」医師ら苦悩

「誰の命を救い、誰を救えないのか、難しい決断をしている」。パレスチナ自治区ガザで地上侵攻を進めるイスラエル軍が10日、中心都市ガザ市で複数の病院を包囲し集中的な攻撃を行った。軍はさらに攻勢を強める構えで民間人の被害拡大は必至。「大惨事」に終わりは見えず、苦悩する医療関係者からは諦めにも似た声が上がる。ガザ保健当局は10日、シファ病院内部とする映像を公開した。患者を乗せたまま廊下に置かれる無数のストレッチャー。廊下に広がる血だまり。血で染まった包帯を頭に巻いた男性があおむけで静かに口を動かす様子も。医療関係者とみられる男性は「子どもたちが泣き叫んでいる。救急病棟では死者が放置されている」とため息をついた。

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