県内は11日、冬型の気圧配置となった影響で冷え込みが強まった。青森地方気象台は青森市で初雪を観測したと発表。平年より3日遅く、昨年より19日早い。11日午後9時現在、県内23観測地点中15地点で今シーズンの最低気温を記録した。
青森市酸ケ湯で15センチ、同市大谷(青森空港)で2センチの積雪を観測した。最低気温は今別町で0.4度、外ケ浜町蟹田で0.8度、青森市とむつ市脇野沢で0.9度など、平野部でも氷点下近くまで冷え込んだ地点があった。
青森市は朝から気温が上がらず、雪交じりの雨で、時折、吹雪模様の天気となった。同市の繁華街・新町通りでは、市民が足早に目的地に向かう姿が目についた。
同市浪岡の団体職員小野大輔さん(51)は「朝、市内のイベントに出かけようとして、慌てて冬タイヤに交換した。最近まで、あんなに暖かかったのに、いきなり真冬のような天気になって、驚いた。また雪が多い冬にならないか心配だ」とつぶやいた。
青森地方気象台によると、12日も冬型の気圧配置が続くため、県内は曇りで雪や雨が降り、昼前まで雷を伴う所がある見込み。