セットプレーで3得点のR・ソシエダが最下位アルメリアに辛勝。久保は失点に絡むもチームの3点目演出|ラ・リーガ

写真:3点目を演出した久保 ©Getty Images

11月11日、ラ・リーガ第13節のアルメリア vs レアル・ソシエダの一戦がパワーホーススタジアムで行われた。

ホームのアルメリアは12節終了時点でリーグ戦の勝利がなく、最下位となっておりホームで今シーズン初勝利を目指す。エースのルイス・スアレスを負傷離脱で欠いているアルメリアは前線左からラージー・マラザーニ、セルヒオ・アリーバス、アドリ・エンバルバ、そして最前線にはレオ・バチストンを配置した。

アウェイのレアル・ソシエダはミッドウィークにチャンピオンズリーグのベンフィカ戦を戦っていることもあり、主力のミケル・メリーノ、久保建英、ブライス・メンデスらが先発メンバーから外れた。前線には左からアンデル・バルネチェア、ウマル・サディク、そしてキャプテンのミケル・オヤルサバルという並びとなった。

最初のチャンスはアウェイのレアル・ソシエダ、開始早々の3分左サイドからのスローインを獲得するとアイエン・ムニョスはロングスローを選択する。ゴール前でサディクが競り合うと、セカンドボールをオヤルサバルがダイレクトボレーで狙うも、シュートは惜しくもクロスバーの上に外れる。

12分には古巣対戦となるサディクが個人技からチャンスを迎える。敵陣中央付近から力強いドリブルで運び、最後はペナルティアークから得意の左足を振り抜くも、ボールは左ポストをたたき先制点とはならない。

攻撃の勢いを強めるレアル・ソシエダは29分、オヤルサバルの仕掛けで獲得したフリーキック、オヤルサバルは小さくバルネチェアにだすと、最後はオヤルサバルが左足で狙うも、ここはGKルイス・マキシミリアーノが正面で難なく抑える。

試合は徐々に荒れ始め、両チームフラストレーションを溜める中、前半終了間際の45分+2分には再びサディクが惜しいシュートを放つ。敵陣ペナルティエリア付近で相手のクリアが中途半端になったところをマルティン・スビメンディが頭でサディクに繋ぐと、サディクは相手との競り合いに勝ち最後はペナルティエリア左から右足ボレーで狙うも、GKマキシミリアーノが右手で触り先制点は与えない。

前半はレアル・ソシエダがボールを保持する時間が続くも、思うように決定機はつくりだせずゴールは奪えない。一方、ホームのアルメリアは前半これといったチャンスはなく、両チームスコアレスで後半へ。

後半開始と同時にイマノル・アルグアシル監督が交代カードをきる。サディク、バルネチェアを下げメリーノ、久保を投入し、攻撃の活性化を図る。

すると58分、左サイドアイエン・ムニョスのクロスにオヤルサバルがニアで潰れると、中央に走り込んできたベニャト・トゥリエンテスが押し込み先制ゴールかと思われたが、オンフィールドレビューの結果ベニャトのプレーがハンドの判定となり、ゴールは取り消される。

しかし、ゴール取り消しから4分後に正真正銘の先制点を奪う。62分、コーナーキックからニアのアリツ・アルツトンドは頭でファーにそらすと、ファーポストに走り込んだオヤルサバルが押し込み均衡を破る。

67分、右サイドフブラン・メンデスの前線へのロングフィードに抜け出したマラザニがネットを揺らすも、マラザニのポジショニングがオフサイドの判定となり、間接フリーキックで再開となる。

先制点献上後から徐々に攻撃の勢いを強めるアルメリアは76分、久保のトラップが大きくなったところをゴンサロ・メレロがプレシャーをかけ奪いきると、ラザロのシュートはGKレミロに防がれるも、セカンドボールをアリーバスが蹴り込みアルメリアが試合を振り出しに戻す。

攻め続けるアルメリアだが、一瞬の隙を突かれ逆転を許す。88分、コーナーキックからセルヒオ・アキエメがペナルティエリア内でハンドを犯し、レアル・ソシエダにPKを献上する。このPKをカルロス・フェルナンデスが力強く蹴り込み逆転に成功する。

90+5分には、久保のコーナーキックからアルツトンドがニアで触り、ファーポストに走り込んだスビメンディが頭で押し込み、1点目と同じような形で追加点をあげたレアル・ソシエダがアウェイで貴重な勝ち点3を獲得した。

◉試合結果
アルメリア 1-3 レアル・ソシエダ

0-1 62分 ミケル・オヤルサバル(レアル・ソシエダ)
1-1 76分 セルヒオ・アリーバス(アルメリア)
1-2 90+1分 カルロス・フェルナンデス(レアル・ソシエダ)
1-3    90+5分    マルティン・スビメンディ(レアル・ソシエダ)

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