伏兵リンデロフ決勝弾のユナイテッドがルートンに競り勝つ! エリクセン&ホイルンドが負傷…【プレミアリーグ】

[写真:Getty Images]

プレミアリーグ第12節、マンチェスター・ユナイテッドvsルートン・タウンが11日にオールド・トラッフォードで行われ、ホームのユナイテッドが1-0で勝利した。

前節のフルアム戦をブルーノ・フェルナンデスの後半最終盤の劇的ゴールによって勝利し、公式戦連敗をストップした8位のユナイテッド。だが、チャンピオンズリーグ(CL)ではコペンハーゲンとのアウェイゲームでよもやの3-4の逆転負けを喫し、苦しい戦いが続く。

そういったなか、公式戦2戦連続惨敗中のオールド・トラッフォードに17位のルートンを迎えた一戦で、バウンスバックの勝利を狙った。ここ最近去就が騒がしくなり始めたなか、勝利必須の一戦に臨んだテン・ハグ監督はCLから先発2人を変更。負傷のエバンスに代えてリンデロフ、ワン=ビサカに代えてレギロンを左サイドバックで起用した。

立ち上がりからボールを握るユナイテッドが、ルートンの[5-4-1]の守備ブロック攻略を目指す。序盤からサイドを起点とした攻撃でセットプレーを獲得しゴールを脅かすと、10分にはゴール前で右のラッシュフォードからの折り返しに反応したホイルンドが至近距離から太ももで合わせたシュートでゴールに迫る。だが、ここはGKカミンスキの好守に阻まれた。

ここから一気に攻勢を強めたいホームチームだったが、引いた相手を崩し切れずに徐々に攻撃が停滞。不用意なボールロストや切り替えの鈍さからルートンに引っくり返される場面も増えていく。36分にはボックス内のモリスにフリーでヘディングシュートを打たれるが、枠の右隅へ向かったボールはGKオナナの好守で事なきを得た。

その後、前半終盤の40分にはエリクセンが左ヒザを痛めてしまい、マウントのスクランブル投入を余儀なくされた赤い悪魔。この直後にはボックス内でGKと一対一のビッグチャンスが訪れるが、シュートではなくGKをドリブルで抜く選択が裏目に出てシュートを打ち切れなかった。

ボール支配率75%も枠内シュートでは相手を下回る難しい形で試合を折り返したユナイテッドだが、後半立ち上がりに決定機。49分、相手陣内右サイドで得たFKの場面でブルーノ・フェルナンデスからのクロスをゴール前のホイルンドが頭で合わすが、これは当たりが薄く枠の左へ外れる。

立ち上がりの決定機を逸し、以降は再び攻めあぐねる状況が続いたユナイテッド。しかし、セットプレーの流れから伏兵がゴールをこじ開ける。59分、CKの二次攻撃から右サイドのラッシュフォードがグラウンダーの高速クロスを入れると、ゴール前でこぼれ球に反応したリンデロフが強烈な右足シュートを突き刺した。

苦しみながらも先制に成功したユナイテッドは、前に出てきたルートンの攻撃を撥ね返しながらカウンターで追加点を狙う。68分にはガルナチョを下げてアントニーを投入し、ラッシュフォードを本来の左に移した。70分にはそのアントニーの中央へ切り込む仕掛けからボックス左でフリーのラッシュフォードにラストパスが通るが、悩めるエースはこの決定機でシュートをGK正面に飛ばしてしまう。

その後、79分にはホイルンドが右ハムストリングを痛めてしまい、レギロンと共にベンチへ下がり、代わってマルシャル、ヴァランがピッチに送り込まれる。

何とか追加点を奪ってこのアクシデントによる嫌な空気を払しょくしたいところだったが、流れの中でもセットプレーでも先制点以降は精彩を欠くホームチームは最後まで2点目を奪い切れず。

それでも、ルートンの拙攻もあって後半はピンチらしいピンチを作られることはなく、このまま1-0で試合をクローズ。内容面の課題に加えてデンマーク代表2選手が負傷するアクシデントに見舞われたものの、ホームでの公式戦連敗を止めたユナイテッドはリーグ2連勝となった。

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