富山ドリームス初勝利 ハンド開幕10戦目

初勝利し、ファンの声援に笑顔で応える富山ドリームスの選手=氷見市ふれあいスポーツセンター

  ●氷見で1173人歓喜

  ●福岡下し最下位脱出

 ハンドボール日本リーグ男子・富山ドリームスは11日、氷見市ふれあいスポーツセンターで、ゴールデンウルヴス福岡と対戦、31―26で下し、開幕10戦目で悲願の初勝利を飾った。2カ月の中断期間を挟み、リーグ再開初戦となったホーム戦には過去最高の観客1173人が集い、選手とファンが歓喜の瞬間を分かち合った。通算成績は1勝9敗で、13チーム中最下位を抜け出し12位に浮上した。

 富山ドリームスは競技と仕事を両立する「デュアルキャリア」を掲げ、昨年4月に発足。国内最高峰の日本リーグ参入初年度の今季、7~8月の開幕9戦で全敗と苦戦し、9~10月で選手の平均体重を2キロ増やし、体を大きくした。

 富山と福岡はいずれも今季未勝利で、互いに初勝利を懸けた一戦となった。富山は前半から果敢に攻め、開始5分すぎからリード。5点差で折り返した後半は中盤2点差まで詰め寄られたが突き放した。森永浩壽(アジアン・ブリッジ)がチーム最多6点を奪取。GKの横山翔太(北砺ビルサービス)、髙木アレキサンダー(富山銀行)は7メートルスローを防ぐなど好セーブがさえた。

 試合後、吉村晃監督は中断期間での体格強化が奏功したとし「土俵際で粘れるようになり、選手のレベルが一つあがった。きょうの経験をトリガーにして前進したい」と力を込めた。次戦は23日、仙台市の宮城野体育館でトヨタ自動車東日本レガロッソと対戦する。

  ●アランマーレ2連勝

 同日は女子のプレステージ・インターナショナルアランマーレのリーグ戦も行われ、県勢の男女2チームが初共演した。アランマーレはイズミメイプルレッズを34―26で下し、2連勝。通算成績は3勝1分けで、順位は11チーム中3位。

 ▽第10戦

富山ドリームス31―26 ゴールデンウルヴス福岡

 

 ▽第4戦

アランマーレ34―26イズミメイプルレッズ

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