『騎士竜戦隊リュウソウジャー』ヒロイン・尾碕真花が『4日間 FOUR DAYS,TOKIO』で映画初主演

俳優の尾碕真花、池田航、中西健二監督が、11日、都内で行われた映画『4日間 FOUR DAYS,TOKIO』の公開記念舞台挨拶に登壇した。同作は、ロシアの文豪ドストエフスキーの『白夜』をモチーフとした作品である。

作品の内容は、連絡が途絶えた婚約者を探すために、島から来たユウキ(尾碕真花)はTOKIOに降り立った途端、アクシデントに見舞われる。救ってくれたのは同年代の時夫(池田航)。その頃TOKIOでは感染症が蔓延し、海外での戦争の情報がやまない中、時夫はともにユウキの婚約者の足跡を追うが、徐々に彼女に惹かれていく。そんなアクシデントから出会った2人の4日間の出来事を綴っている。

同作の撮影は1年前で、ようやく公開となり、尾碕と池田は1年ぶりの再会となったそうで、池田は「1年経って真花ちゃんを見て、こうも変わらない人がいるのかとびっくりしましたよ。僕は撮影のときより12キロくらい太ったんですよ。だから映画に映っているのは実は嫌だったんです」と明かした。尾碕は「12キロも増量した人と比べたら変わらないですよ」とコメントした。

作品の感想を聞かれた尾碕は「説明しようとしたり言葉にしようとするとすごく難しい映画だなと思いました。観る人のそのときの心情によって、観方とか解釈の仕方が変わるようにも思えました。正直にお話しすると、舞台挨拶で感想を聞かれたら池田くんに任せようと思っていました」とおどけてみせた。池田は「観ている人の感情とか心の状態で感想が変わるのは間違いなくそう思います。一回目を観たときに、自分の芝居が気になって客観視できませんでした。改めて観たらいろいろ感じました」と語った。

中西監督に作品を撮ろうと思ったきっかけについて聞いてみると「コロナとか戦争のことがあったからですね。コロナの時は街から人がいなくなって。やれることはマスクを付けて、外に出ないようにすることだけ。戦争も起きていて、ネットとかテレビではすごい映像が映っているけど、こっちでは普通の生活が進んでいる。そんな真綿で首を絞められるような気持ちでモヤモヤしていたら、この気持ちを映画にしたらいいんじゃないかなと思いました。気持ちとか雰囲気は風化していくと思うので、記録は残るけど、記憶を残したいなと思ってこの映画をつくりました」と明かした。

作品のオファーを受けたときの気持ちを聞かれた尾碕は「オーディションの前の日に台本をいただいたんですよ。難しい言葉がいっぱい並んでるなと思って、わたしにオーディションできるかなと思ったんですけど、でもなぜかそれ以上に、ユウキという役をとてつもなくやりたいなと思って、とにかくやりたいという気持ちがあって、やりたいという想いと熱意だけを監督にぶつけました」と振り返った。池田は「主演のオーディションというのはなかなかないチャンスなので、演者側としたらこんなチャンスはないなと思って、できることを全部やろうと、それこそインスパイアされたというドストエフスキーの『白夜』を買ってきて何回も読んでみて、そういう気持ちを監督に伝えられるようにしました。いざオーディションの会場に行くと、何も伝えられないもんなんですよね。でも監督には響いたみたいでうれしかったです」と語った。

最後に池田は「僕たちはみなさんの反応がないと生きていけないので、どんな反応でもかまいません、悪い反応でもうれしいでもいいし、いい反応ならさらにうれしいのですし、なにも反応がないのが悲しいので、どんなことでもいいので誰かに伝えてください」と呼びかけた。続けて尾碕は「みなさんの感想が聞きたいし、知りたいのでSNSにどんどん書いてください。その感想をエゴサーチして、みなさんと共感したいです」とアピールした。

© 株式会社ジェイプレス社