“削り華”の薄さ競う 12日まで「全国削ろう会」 木造・木工のプロ・アマ、競技と体験で交流

国内外から300人超が参加し、和気あいあいと交流を深めながら競技に打ち込んでいる(11日)

木造・木工関連の職人らがプロアマ問わず集って相互研さん、技術交流を図る「全国削ろう会」糸魚川大会が11、12の両日、糸魚川市上刈4の市民総合体育館で開かれている。競技のほかにも大工道具など出店や各種体験コーナーを通じ、地域や世代を超えた交流が生まれている。

〝削り華〟と呼ばれる鉋(かんな)くずの薄さなどを競いながら、手道具や伝統技術を追求する大会。全国持ち回りで開かれており、39回目の今回は初めて糸魚川市が会場となった。

開会式で小竹一宏実行委員長は「皆さまに楽しんでいただけるようにと一生懸命準備してきた」、米田徹市長は「記念すべき大会。競い合い、皆さまの技を披露していただきたい」と歓迎の意を表した。

競技には国内外から300人超が参加。メインアリーナで和気あいあいと交流しながら熱心に取り組んだ。「薄削り」の学生の部で3連覇中の同市の渡辺匠智君(青海中2年)は、一般の部に挑戦している。

サブアリーナには「体感・体験・学べるコーナー」を設置。削り華プールや丸太切り体験など多彩なブースを用意し、家族連れなどの人気を集めた。

12日は午前9時30分から午後4時まで。入場無料。玄関前ロータリーに飲食店コーナー(午前10時~午後2時)を設ける。ミーティングルームで講演会「歴代優勝者に鉋を問う」(午前10時~正午)も実施。競技は引き続き「薄削り」の予選を午後1時30分まで行い、決勝(一般の部)を同2時15分から実施予定。

体感・体験・学べるコーナー。木の香りとともに「削り華プール」を楽しむ来場者ら(同)

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