“ウズウズ”続く西村優菜「決めたいパットがたくさん」

「69」と伸ばし切れなかった(撮影/村上航)

◇米国女子◇アニカ driven by ゲインブリッジ at ペリカン 3日目(11日)◇ペリカンGC (フロリダ州)◇6349yd(パー70)

後半17番、西村優菜が打った6m近いバーディパットはカップをのぞき込むようにして止まった。数秒間だけ落ちるか待った後、悔しそうに2パット目。「ショットはすごくいい感じで振れていましたし、テンポも良かった。だからこそ、決めたいパットがたくさんあった」と、もどかしさを隠すことなく言った。

序盤で3バーディ先行も…(撮影/村上航)

5番までに3バーディを先行した。持ち味のショットは「来週(の最終戦)に向けても、いろいろ考えながらラウンドをしている。3日間、いい感じで右肩上がりになってきている」と納得のフィーリング。ピン位置の攻めやすさも考慮に入れて「4つ、欲を言えば5つくらい(伸ばせる)」という計算を上回る勢いのスタートを切った。

6番で最初のボギーを喫しても、めげることなくショットでのチャンスメークを続行。浮上できそうな気配にストップをかけたのは後半11番、6mもない距離からの3パットボギーだ。

ショットの状態は「右肩上がり」だったが(撮影/村上航)

「ミスパットが半分くらい。いいパットも半分あったけど、それも(カップに)蹴られたり、止まってしまったり…」と悩ましかったグリーン上。「自分の決めたラインにストレートに打つ感じで18ホールを回っていたけど、なかなか読みも合っていなかった」と首をひねる。

次週の最終戦も見据えながら(撮影/村上航)

連日ビッグスコアも出ているコースでの「69」では、62位→54位と順位も上げ切れない。「ウズウズしたラウンドが続いてしまっている。パターのライン取りの部分で何か発見があれば、いい感じで打てると思う。それを見つけたい」。次週のシーズン最終戦にもつながっていく日曜日の18ホールを前に、修正を急ぐ。(フロリダ州ベルエア/亀山泰宏)

最終日は渋野日向子と同組に(撮影/村上航)

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