愛犬の『ごみ箱漁り』をやめさせる4つの方法 心理から紐解く解決策や物理的に触れなくする方法も

1.退屈をさせない

ごみ箱漁りをしていても、ごみ箱そのものに強く執着しているわけではないということもあります。体力を持て余し、退屈で楽しいことはないかと探しているうちに、ごみ箱漁りをするようになる犬は多くいます。

ごみ箱の中から、食べ物の袋など気になるものを発見した経験があると、狩猟本能が刺激されたり、宝探しのように楽しくなったりしてしまうことがあるのです。

そのような犬の場合、散歩で十分に体力やストレスを発散させたり、ひとり遊び用のおもちゃを与えたりすることで、ごみ箱漁りへの興味を失っていくことがあります。

特に留守番中にごみ箱漁りをする犬は、退屈や寂しさを紛らわすためにおこなっていることも考えられます。留守番中にしか出さない特別なおもちゃを用意したり、散歩前にたっぷり運動させたりと工夫してみてくださいね。

2.食事を見直す

キッチンのごみ箱ばかり漁るなど、においに興味を惹かれてごみ箱漁りをする犬の場合、単純にお腹が空いていることも考えられます。

食事量が不足しているわけではなくても、食事で満足感が得られていないことはありますし、お腹いっぱいであっても食べ物への関心が強いということもあるでしょう。

食への執着が強いと感じられる場合は、食事量を増やしたり、満腹感を感じやすい食材や食器を取り入れたりしてみてください。また、全体の食事量は変えずに、小分けにして与える回数を増やすのもおすすめです。

3.無視をする

犬がごみ箱漁りを含めたいたずらをするのは、飼い主さんの気を引きたいという気持ちがあるのかもしれません。

家事や仕事、育児などで忙しい飼い主さんは、犬に目を向ける時間が少なくなってしまうことがあります。ご飯や散歩など、必要なお世話はしていても、犬はコミュニケーション不足を感じてさみしい思いをしていることがあります。

そのようなときに、わざと飼い主さんが困るようなことをして注目を集めようとすることがあるのです。

そのため、犬がごみ箱を漁っていても「きゃー!やめて!」と騒いだり、抱き上げたりしないようにしましょう。犬を喜ばせてしまわないように、黙って淡々と片付けて、犬をごみ箱から遠ざけましょう。

4.ごみ箱にカギやガードをつける

犬の気持ちに寄り添って対応することは大切ですが、すぐに問題が解決するわけではありません。

改善のためのトレーニングの間に、ごみ箱漁りが続いてしまっては困るので、ごみ箱に近づけないようにする物理的な対策も並行しておこないましょう。

犬がいる部屋にごみ箱を置かないようにしたり、いちじてきに高い場所に設置したり、ロック付きのごみ箱を利用したりするといいでしょう。また、ゴミ箱のまわりにゲートを設置するなど、近づけないようにするのも効果的です。

まとめ

犬がごみ箱を漁ってしまう行動には、様々な原因や心理が隠れていることが考えられます。

そのような犬の気持ちを無視して、ただ叱るだけではなかなか完全せず、最悪の場合さらに悪化してしまうでしょう。

犬のごみ箱漁りを改善するためには、愛犬がそのような行動をしてしまう背景を正しく読み取り、愛犬の気持ちに寄り添いながら対策していくことが大切です。

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