泊魚市場買受人協同組合の鮮魚直売所「なはまぐろ市場」が11日、泊漁港内にオープンした。入居店舗がマグロを通常の半額で販売して盛り上げ、施設内は買い物客でごった返した。
新施設は1階に7店が入居し2階には飲食スペースや、なはまぐろを紹介する展示スペースを設置。総事業費は3億2千万円で、約2億3千万円に国の沖縄振興特定事業推進費民間補助金を充て、漁協が約6千万円、那覇市が3千万円を負担した。
この日は施設でオープニングセレモニーが開かれ、那覇地区漁業協同組合や工事関係者など約100人が出席。同漁協の山内得信組合長は「泊は那覇市の台所として水産物を提供してきた。なはまぐろ市場のオープンで、さらなる需要の拡大を図りたい」とあいさつ。知念覚市長は「市民、県民が多く訪れるにぎわいを生む施設になってほしい」と期待した。
施設に入居するマルイ水産は200キロ分のマグロを用意したが午後1時半には売り切れたという。上原和子代表は「観光客や市民に人気の施設になるよう頑張りたい」と話した。(社会部・塩入雄一郎)