最も予想が簡単な賞はア・リーグMVPではない? 米記者が順位付け

全米野球記者協会(BBWAA)の記者投票によって決まる主要4賞は、すでにファイナリストが発表されており、日本時間11月14日から17日にかけて、新人王、最優秀監督賞、サイ・ヤング賞、MVPの順に発表される。ア・リーグのMVPは大谷翔平(エンゼルス)の受賞が確実視されているが、MLB公式サイトのウィル・レイッチ記者によると、最も予想が簡単な賞はア・リーグのMVPではないという。レイッチ記者は独断で1位から8位までランク付けしている。

レイッチ記者が「最も予想が簡単な賞」に挙げたのは、ナ・リーグの新人王だ。ファイナリストにはコービン・キャロル(ダイヤモンドバックス)、ジェームス・アウトマン(ドジャース)、千賀滉大(メッツ)の3人が入ったが、レイッチ記者はアウトマンと千賀の健闘を称えつつも「キャロルはMVP投票で5位以内に入る可能性もある」とキャロルを文句なしの新人王候補に推す。「彼は球団全体の方向性を変えた。最も簡単な選択だ」と史上初めて20本塁打&50盗塁を達成したルーキーとなったキャロルを称えた。

2番目はア・リーグのMVPだ。「2年前のブラディミール・ゲレーロJr.のように、コリー・シーガーは球界最高の打者の1人かつ球界最高の投手の1人である男さえいなければMVPに相応しいシーズンを過ごした」とレイッチ記者。「しかし、シーガーと彼の同僚であるマーカス・セミエンには残念なことに、大谷翔平とMVPを争わなければならない。彼は2度目のMVPを手にしてFA市場に出ていくことになる」と大谷のMVP受賞を確信しているようだ。

3番目はア・リーグの新人王で、レイッチ記者はガナー・ヘンダーソン(オリオールズ)の受賞を予想。4番目はア・リーグのサイ・ヤング賞で、ゲリット・コールがヤンキースでは2001年のロジャー・クレメンス以来22年ぶりとなる栄誉を手にすると予想した。

5番目はナ・リーグのサイ・ヤング賞で、レイッチ記者は後半戦の素晴らしいパフォーマンスを根拠にしてブレイク・スネル(パドレス)の受賞を予想。6番目はア・リーグの最優秀監督賞、7番目はナ・リーグの最優秀監督賞で、「最優秀監督賞はほかの部門のような詳細なスタッツがないため、選ぶのが難しい。ある意味、雰囲気だけで決めるようなものだ」と記した。

そして、「最も予想が難しい賞」に挙げたのがナ・リーグのMVPだ。ロナルド・アクーニャJr.(ブレーブス)、ムーキー・ベッツ(ドジャース)、フレディ・フリーマン(ドジャース)の3人がファイナリストに入ったが、事実上はアクーニャJr.とベッツの一騎打ち。レイッチ記者は「ここに間違った答えは存在しない。投票権を持つ記者はどちらを選んでも正しい」と自身の記事を締めくくった。

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