「泣きながら皆…」涙の控え選手たちがロッカールームを掃除…柱谷哲二さんが明かす“ドーハの悲劇”の直後

7大会連続でFIFAワールドカップに出場してきた日本代表。だが、1993年には「ドーハの悲劇」で涙に暮れた。

W杯初出場がかかったイラクとの運命の一戦。後半アディショナルタイムに痛恨の失点を喫したことで土壇場で出場権を逃すことになった。

当時代表メンバーだった柱谷哲二、吉田光範、福田正博、北澤豪の4人が前園真聖さんのYouTubeチャンネルで当時を振り返った。

柱谷さんはイラクFWから試合中に顔面を殴られたという衝撃的なエピソードを告白(報復としてアキレス腱を踏みつけたそうだが)。

さらに、ドーハのロッカールームであったこんな秘話についても明かしていた。

「あと、僕の印象に残っているのは、ロッカールームかな。

(試合から)帰ってきて、松永(成立、GK)さんは大声で泣いていて。

あの時からロッカーを綺麗にするのが当たり前で。

みんなが脱いだユニフォームをサブの選手たちが袋に詰めたり、澤登(正朗)が箒で掃いてたりとか。泣きながら、みんな。

そのシーンを思い出すたびに今でもグサッとくる。

(亀裂骨折で試合に出られなかった)都並敏史さんとかを連れて行ってあげたかったなぁとか。

あのロッカールームは僕のなかで最後に一番印象に残っているかも」

敵地のロッカールームを綺麗に掃除して帰ることが話題になってきた日本代表。いまでも控えの選手たちがロッカーの片づけを行っているが、当時からその慣習があったとか。

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W杯を逃したショックで涙しながらも選手たちは掃除をしていたそうで、その光景が強く脳裏に焼き付いているそう。

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