2点のリードを守り切れなかったミラン ピオーリ監督はケガ人の多さを嘆く

写真:ミランを率いるピオーリ監督。セリエAでは勝利から遠ざかっている

現地時間11月11日、セリエA第12節レッチェ vs ミランがエットーレ・ジャルディニエーロで行われた。

試合は、前半にオリヴィエ・ジルーとティジャニ・ラインデルスのゴールでミランが2点のリードを奪う。後半に入ると、レッチェが反撃を開始する。66分にニコラ・サンソーネ、70分にラメック・バンダが立て続けに得点を挙げ、2-2の同点に追いつく。90+4分、GKのロングボールを受けたロベルト・ピッコリが意表をついたロングシュートを決め、ついにレッチェが逆転に成功したと思われた。しかし、ピッコリがボールを受ける前にマリック・チャウとの競り合いがVARによりファウルと判定され、劇的なゴールは取り消された。そのまま試合は2-2で終了し、ミランはVARに救われた形となった。

ミランのステファノ・ピオーリ監督は試合後の記者会見で以下のように語った。イタリアのウェブサイト『TUTTOmercato』が伝えている。

「後半はもっとうまく試合をコントロールするべきだった。試合を終わらせるのを急ぎすぎた。試合を終わらせるチャンスがあったのは明らかで、3点差にすれば結果は決まっていただろう。しかし、私たちは頭に血が上りすぎて、勝つべく試合に勝てなかった」

「前半は正しいアプローチをし、ゲームをコントロールしていた。1失点しただけでコントロールを失うわけにはいかない。我々は鋭さと冷静さが欠如しており、ミスを犯した。それが勝利をを妨げた」

「ナポリ戦もアウェーで2-0とリードしながら勝利をつかめなかった。これは私たちが取り組まなければならない課題だ。2点リードで試合が終わったと考えることは間違いで、そのミスを2度犯している。フラストレーションが増すばかりだ」

この試合では、ラファエウ・レオンが負傷により前半開始早々にベンチに下がった。ハーフタイムにはキャプテンのダヴィデ・カラブリアも交代し、2人は内転筋に問題を抱えていたという。今シーズン、ミランは筋肉系のケガを中心に(16件)、計22件の離脱者を出しており、ケガ人の多さをに頭を悩ませている。

筋肉系のトラブルによる離脱者が多いことを受けてピオーリ監督は「単なる不運ではない」と語り、以下のように続けた。

「このような負傷が多いのは事実で、私たちはとても苦しんでいる。しかし、原因を説明できない。あまりにも頻繁にプレーすると、体も心もストレスを感じ、ケガのリスクを高めると思う」

© 株式会社SPOTV JAPAN