ヤン・マテウス&エウベル弾で横浜FMがC大阪を振り切り首位・神戸にプレッシャーかける3連勝! C大阪は再び無得点に終わる【明治安田J1第32節】

12日、明治安田生命J1リーグ第32節の横浜F・マリノスvsセレッソ大阪が日産スタジアムで行われ、2-0で横浜FMが勝利を収めた。

残り3試合、2位につける横浜FMと、6位で3位フィニッシュを目指すC大阪の一戦。連覇を目指す横浜FMとしては、勝ち続けて逆転を目指す道しか残されていない。

ミッドウィークにAFCチャンピオンズリーグ(ACL)をアウェイで戦った横浜FM。18人という少数精鋭で臨んだ試合はこの試合への想いがこもっていた。

前節からは3名を変更。實藤友紀、山根陸、植中朝日を外し、角田涼太朗、喜田拓也、西村拓真を起用。ケガ人が多い中で角田が復帰。ヘッドギアを着用しての復帰となり、チームの台所事情が見えてくる。

対するC大阪は2週間前のリーグ戦と同じ11名をピッチに。前節初先発の柴山昌也が2試合連続でスタメン起用された。

立ち上がりからペースを掴んだのはホームの横浜FM。負けられない戦いが続く中で、気持ちを入れていく。対するC大阪も香川真司のゲームコントロールが冴え、徐々に押し戻す展開に。ボールを握って押し込むタイミングを狙っていく。

それでもペースは横浜FM。11分、ヤン・マテウスが収めるとマイナスのボールを受けた西村がボックス内から右足一閃。GKキム・ジンヒョンも反応できなかったが、クロスバーを叩いてしまう。

C大阪も日本代表DF毎熊晟矢とジョルディ・クルークスの右サイドに柴山も絡み攻撃機を仕掛けることに。互いに攻撃を仕掛けるが、決定的なチャンスを作るには至らないまま時間が経過していく。

33分にも横浜FMがチャンス。ボックス右からサイドチェンジを拾った松原健が相手をかわして左足でシュート。ゴールに飛ぶが、これもクロスバーに嫌われてしまった。

ゴールに迫るも生かせない時間が続き、前半はゴールレスで終わる可能性が出てきたなか、チャンスをものにしたのは横浜FMだった。41分、ヤン・マテウスが左サイドからクロス。エウベルがヘディングで折り返すと、走り込んだアンデルソン・ロペスがスルー。これに対してヤン・マテウスが走り込んで押し込み、横浜FMが先制に成功する。

ブラジル人のホットラインでこじ開けた横浜FMはアディショナルタイムにも追加点。パスカットした角田が縦パスを送ると、アンデルソン・ロペスが時間を作り左へボールを出す。すると駆け上がったエウベルが右足でダイレクトシュート。前半の終盤に2ゴールを奪って試合を折り返す。

2点ビハインドのC大阪はハーフタイムにマテイ・ヨニッチを下げて進藤亮佑を投入する。

前半はなかなか上手くいかなかったC大阪だったが、後半はギアを変えて押し込むことに。ジョルディ・クルークス、柴山、毎熊と右サイドの3人が何度もチャンスを作り出していく。

対する横浜FMはやや受ける形になりながらも、しっかりとC大阪の攻撃に対応しながら、ボールを動かして少ないチャンスをモノにしようと攻め込むことに。すると59分、ボックス左からのエウベルの丁寧なクロスをアンデルソン・ロペスがダイレクトボレー。シュートは枠を捉えたが、GKキム・ジンヒョンが立ちはだかる。

その後は横浜FMが徐々に盛り返して試合のペースを取り戻し、攻撃を仕掛けていく。疲労も考慮して選手交代をしながらも試合を進めていく横浜FM。角田や渡辺皓太、エドゥアルドと足をつる選手が続々と出てきており、消耗の激しさを物語っている。

それでもC大阪には何もさせず。後半アディショナルタイムに入っても攻める姿勢を止めない横浜FMがそのまま逃げ切り2-0で勝利。リーグ戦3連勝で首位を走るヴィッセル神戸にプレッシャーをかけることとなった。

横浜F・マリノス 2-0 セレッソ大阪
【横浜FM】
ヤン・マテウス(前41)
エウベル(前46)

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