与那国島で陸自が救助訓練 町長「有事の対応力向上」

沖縄県・与那国島で実施された防災訓練で、住民役の隊員を搬送する陸上自衛隊員=12日午前

 日本最西端の沖縄県・与那国島で12日、与那国町主催の防災訓練が実施され、陸上自衛隊が参加した。地震による津波で海に流された住民を、ボートで救助する手順を確認。糸数健一町長は取材に「自衛隊と合同の防災訓練に取り組むことが有事への対応力向上や、他国への抑止力につながる」と語った。

 午前11時半ごろ、島の西側の砂浜で、陸自与那国駐屯地の沿岸監視隊の隊員がボートに乗り込み、海に浮かぶ住民役の隊員を救助。応急処置後、ヘリが離着陸する広場まで搬送した。

 砂浜では「戦争準備しないで」などと書かれた紙を手にした住民らの姿が見られた。

沖縄県・与那国島で実施された防災訓練で、ボートを使って救助に向かう陸上自衛隊員=12日午前

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