バスティアニーニが2022年アラゴンGP以来の優勝。バニャイア3位、マルティン4位で両者の差は14ポイントに/第18戦マレーシアGP

 11月12日、2023MotoGP第18戦マレーシアGPの決勝レースがセパン・インターナショナル・サーキットで行われ、MotoGPクラスはエネア・バスティアニーニ(ドゥカティ・レノボ・チーム)が2022年第15戦アラゴンGP以来となる優勝を飾った。

 決勝レースは気温33度、路面温度47度のドライコンディションで行われた。スタート後、3番グリッドスタートのバスティアニーニがトップに立つ。2番手はアレックス・マルケス(グレシーニ・レーシングMotoGP)、3番手はフランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)。バニャイアとタイトル争いを展開するホルヘ・マルティン(プリマ・プラマック・レーシング)は4番手に続く。

 トップのバスティアニーニは3番手のバニャイアに対し、1秒のアドバンテージを築き、2番手のアレックス・マルケスがそれを追う。一方、バニャイアと4番手のマルティンは激しい3番手争いを展開する。

 6周目になるとバニャイアとマルティンのバトルが落ち着き、トップのバスティアニーニ、2番手のアレックス・マルケス、3番手のバニャイア、4番手のマルティンの間にそれぞれ約1秒の差が生まれる。マルティンの2秒ほど後ろにはマルコ・ベゼッチ(ムーニーVR46レーシング・チーム)が続き、トップ5がドゥカティライダーという状況。ベゼッチの後ろに、ジャック・ミラー(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)、ファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)がつける。

 バスティアニーニはその後もアレックス・マルケスとの差を広げていき、トップでチェッカーを受けた。ファクトリーに昇格した今季、大きな怪我を2度も負ったバスティアニーニにとって、ドゥカティのファクトリーライダーとして初めての優勝であり、2022年第15戦アラゴンGP以来の勝利。表彰台獲得としても、2022年第19戦マレーシアGP以来となり、久しぶりにポディウムに上がった。

 2位はスプリントレースで優勝したアレックス・マルケス。3位はバニャイアが獲得し、マルティンはバニャイアから遅れること7秒差で、4位でゴールした。この結果、ランキングトップのバニャイアとランキング2番手のマルティンとの差は14ポイントで、バニャイアはスプリントレースから3ポイント、差を拡大した。

 5位は、少しずつ順位を上げ、終盤にはベゼッチをかわしたクアルタラロ。マルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)は13位。中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)は13周目に9コーナーで転倒を喫し、再びレースに加わって18位だった。

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