弁慶映画祭、グランプリ決定 「99%、いつも曇り」

第17回「田辺・弁慶映画祭」の最優秀賞「弁慶グランプリ」を受賞した瑚海みどり監督=12日午後、和歌山県田辺市

 源義経に仕えた平安末期の僧・武蔵坊弁慶の生誕地とされる和歌山県田辺市で12日、若手映画監督の登竜門として知られる第17回「田辺・弁慶映画祭」の授賞式が開かれた。最優秀賞に当たる「弁慶グランプリ」に瑚海みどり監督の「99%、いつも曇り」が選ばれ、賞金30万円が贈られた。

 110分の同作品は、自閉スペクトラム症の傾向がある女性の生きづらさを自伝的に描いた。主人公を演じた川崎市出身の瑚海監督は、授賞式後の取材に「今回の受賞で自信が持てた。今後の作品作りにワクワクしている」と話した。

 映画祭は田辺市などでつくる実行委員会が主催。劇場公開が3作品以内の若手監督を対象にしている。

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