高校生の起業家精神育成を 岡山大などコミュニティー設立

岡山大津島キャンパス

 岡山大などは、高校生のアントレプレナーシップ(起業家精神)の育成を目的としたコミュニティー「オレンジ」を立ち上げた。地元のNPO法人などと協力し、高校に出向いて出前授業をしたり、起業に向けたアドバイスを送ったりする。

 若者の起業の機運醸成を進める岡山大が主体となり、多世代の対話の場づくりを展開するNPO法人だっぴ(岡山市)、通信制サポート校を運営する無花果(同市)と連携して10月に設立した。

 今後の計画は、スタートアップ(新興企業)を立ち上げた学生も在籍し、さまざまな社会問題の解決策を探っている同大公認サークル・DS(データサイエンス)部の学生が岡山県内の高校で出前授業を実施。だっぴのネットワークを生かし、多様な進路を提案するイベントを開く。無花果高等学園岡山キャンパス(同市)内のコミュニティースペースを開放し、事業家らが助言する。

 同大研究協力部産学連携課は「目まぐるしく変化する現代で、新しい価値をつくり出し、社会課題の解決に挑戦できる人材の育成につなげたい」としている。

 オレンジの情報は写真共有アプリ・インスタグラムで発信している。

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