後輩のため廊下塗装し校内明るく 玉野・山田中生有志、保護者ら

廊下を丁寧に塗装していく山田中生徒ら

 自分たちの手で学びやを再生―。玉野市後閑の山田中で、生徒有志が廊下の塗装作業に取り組んだ。塗料の提供など地元事業所の協力を得て、在校生や今後入学する後輩たちのために美しく塗り直した。

 校舎は築45年で傷みが目立っていたため、船舶用塗料の試験評価などを行う日本ペイントマリン臨海評価技術センター(同所)に学校が協力を依頼。10月28日の作業には生徒や保護者、同センター職員ら約40人が参加した。

 生徒たちはセンターの森本眞人所長らから「塗る方向を統一するとむらになりにくい」などと教わり、ローラーやはけを使い、明るいベージュの塗料で隅々まで塗っていった。3年生の生徒(15)は「校舎の雰囲気が明るくなった。後輩たちにも大事に使ってもらいたい」と話した。

 提供を受けた塗料は市販品と開発中のサンプルの2種類で、今後耐久性の比較なども予定されている。森本所長は「地域の学校とつながるとともに、塗料を身近に感じてもらうきっかけになれば」と話した。

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