旧時代の「貴族」の群れがいくら狂奔しても人類社会は前進する 朝鮮中央通信時事論評員がG7「共同声明」を非難

朝鮮中央通信社は12日、同社の金潤美時事論評員の文「旧時代の『貴族』の群れがいくら狂奔しても人類社会は前進する」を配信した。

文は、「先進7カ国(G7)」を「旧時代の『貴族』の群れ」としながら、朝ロ関係等に対する姿勢を厳しく非難した。

「旧時代の『貴族』の群れ」とはまさに言い得て妙。文は、発表された代り映えのしない「共同声明」を手厳しく非難、「人類の正常な発展に百害あって一利なしのG7のような災いの種は、一日も早なくなるのが上策だ」と指摘した。

以下は文の全文。

権勢もなく、爵位(しゃくい)さえ剥奪された旧時代の「貴族」の群れが、またもや集まってこの世を恨む陰口をたたいた。

最近、日本の東京で行われたいわゆる「先進7カ国(G7)」外相会議なるものについてのことである。

することを見れば、莫大な税金を蕩尽してこの国、あの国の名勝だけを訪れ回りながら観光を兼ねて愚痴ったり、陰口をきくような群れから響き出るもうろくした言葉が一顧の価値もないので、それに耳を傾ける人もいないはずであるが、われわれの国権と国益に泥を塗るほらを吹いたことに対しては、一言言わざるを得ない。

会議では、自主的で尊厳ある主権国家である朝鮮民主主義人民共和国とロシア連邦間の至極正常な双務関係を「犯罪」視し、うつろな嘲笑(ちょうしょう)さえも出ない荒唐無稽(こうとうむけい)な「完全な非核化」うんぬんまで盛り込んだ「共同声明」なるものが発表された。

世界の数万に及ぶ実体と個人を勝手に制裁リストに乗せ、主権国家の発展を阻害しながら、侵略と戦争を通じて崩れていく自分らの時代錯誤の「既存秩序」を維持してみようとあわてふためく哀れな群れが、「経済的脅迫」だの、「力による現状変更追求」だの、「民主主義毀損(きそん)」だの、「人権侵害」だのと言って、盗人猛々しく他国に手当たり次第に言い掛かりをつける旧態を再び繰り返した。

銃を担いでみても米国に操られる傀儡(かいらい)、米国に全的に奉仕する政治的道具にすぎないこの群れが今回出した結果物なるものも結局、組分け、誹謗・中傷、二重基準の「模範答案」だけである。

われわれに対して古語辞典で探して見るべき「完全な非核化」を口癖のように並べ立てたばかりか、中東事態の本質に顔を背けて一方的な「イスラエルの自衛権」をうんぬんし、野獣的な殺りく戦をあおり立てたかと思えば、「厳格な対ロシア制裁と強力なウクライナ支援」を言い立てて火に油を注ぐように欧州での戦争を激化させることにも満足せず、「科学的根拠に基づいた努力を歓迎する」だの、「安全性が明らかになった」だのと言って日本の核汚染水放流をかばう常識外の行為までためらわなかった。

米国の手足となって振る舞った結果によって世界的地位と影響力は日を追って弱まり、対内的には深刻な政治的・経済的危機と社会的分裂によって最悪の危機に追い込まれているのがこんにち、この「貴族」の群れの実状である。

自国の問題一つも解決できない無力な存在で、時を構わず集まって世界的な問題を取り上げて他の主権国家の内政に対してああしろ、こうしろと言って干渉すること自体が、誰が見てもせん越な行為に他ならない。

正直に言って、米国をはじめとする「先進7カ国」が他国の主権を尊重し、世界の平和と発展を優先視したなら、朝鮮半島と欧州、中東地域の情勢がこんにちのように悪化しなかったであろうし、世界の各地でいろいろな難問が生じなかったであろう。

結論は、人類の正常な発展に百害あって一利なしのG7のような災いの種は、一日も早なくなるのが上策だということである。

犬は吠えても行列は行くと言った。

旧時代の「貴族」の群れがいくら声がかれるほど叫んでも、人類社会は自分の軌道に沿って前進するであろう。(了)

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