<レスリング>【2023年世界選手権・レビュー(29)】男子グレコローマン97kg級/優勝選手・表彰式・闘いのあと

(2023年9月16~24日、セルビア・ベオグラード)


【男子グレコローマン97kg級】
ガブリエル・ロシヨ(Rosillo, Gabriel=キューバ)

1999年1月4日生まれ、24歳。2017年からシニアの国際舞台で闘い、2018年パンアメリカン選手権3位を経て、2019年にジュニアとシニアのパンアメリカン選手権、パンアメリカン大会と同地域のタイトルを独占したが、世界選手権は9位。翌2020年パンアメリカン選手権優勝のあと、東京オリンピック・パンアメリカン予選で優勝。東京オリンピックは初戦敗退。

その後、新型コロナウイルスとデング熱の両方に感染し、サンティアゴの自宅で火傷を負い、2年近く戦列を離れた。2023年中央アメリカ&カリビアン競技大会で復帰して優勝。世界選手権は決勝で前年の世界チャンピオンに逆転勝ちして初の世界一に輝いた。


■ガブリエル・ロシヨの話「(東京オリンピックの2回戦で敗れ)より強い心を持ち、たとえ疲れを感じても決してあきらめないことが必要だと思いました。世界選手権に向けてよく練習しました。金メダルを獲るため一生懸命練習してきました。

(病気と自宅の火事で)失った時間を取り戻さなければならなかった。キューバ国民とコーチの助けのおかげでそれを成し遂げることができました。パリ・オリンピックへ向けて、コーチは私に多くの期待を寄せている。スタミナ面でまだまだ頑張らなければいけない」


《1回戦~決勝の成績》トーナメント表
決 勝 ○[3-3]Aleksanyan, Artur(アルメニア)
準決勝 ○[3-0]Saravi, Mohammadhadi Abdollah(イラン)
4回戦 ○[8-5]Khaslakhanov, Abubakar(AIN=ベラルーシ)
3回戦 ○[6-4]Rustam ASSAKALOV(ウズベキスタン)
2回戦 ○[負傷棄権、1:49=4-0]Artur SARGSIAN(AIN=ロシア)
1回戦 ○[テクニカルスペリオリティ、2:40=9-1]Peter OEHLER(ドイツ)


【表彰式】

[2]Aleksanyan, Artur(アルメニア)
[3]Saravi, Mohammadhadi Abdollah(イラン)
[3]Omarov, Artur(チェコ)
[5]★Khaslakhanov, Abubakar(AIN=ベラルーシ)
[5]Venckaitis, Minduagas(リトアニア)

※オリンピック出場枠は1~3位と、★印の5位選手が獲得

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