愛猫が乗っていた車のドライバーにさらわれた!ネット民の協力で無事飼い主の元へ 米国

車が愛猫を連れ去った!

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米国オースチンに住むPalash Pandeyさんは先日、愛猫の白黒猫Tux(2歳)を獣医へ連れて行くため、配車サービス「Lyft(リフト)」を利用しました。

事件が起きたのは、目的地に着いてPalashさんが降車したとき。その車は猫を乗せたまま走り出してしまったのです。驚いた彼は叫びながら追いかけ、必死で窓を叩きましたが、そのまま走り去っていってしまいました。

その後、彼はこの事件を「X」(旧Twitter)に投稿。これに多くの人々が注目しました。最初の投稿は750万人が見ており、7000回以上もシェアされています。

さらに掲示板サイト「Reddit」上では、ボランティアたちがこの事件についてシェアしたほか、猫探しのためのグループを立ち上げました。また、ペット団体は、捜索を呼びかけるポスターをあちこちに配布してくれたのです。

月曜日の朝、Lyftの捜索員が、動物病院から1.6キロほど離れたオースチン北西部でTuxを発見しました。でも結局、猫の入っていたキャリーは見つからなかったそうです。

Palashさんは「Reddit」上で次のように報告しています。

「Tuxは弱って脱水症状が見られ、ノミだらけでした。でも与えたウエットフードを食べてくれました。食べ終えて少し元気になったら、すぐに獣医に診せます」

会社側も態度を改めて協力

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当初Lyftは、彼のクレームに無反応でした。Palashさんは警察に捜査を要求し、Lyftに連絡するとともに、運転手にアプリを通じて何度もメッセージを送りました。2時間ほど後になって運転手から「何も残っていません。申し訳ないけど、猫は車内にいません」とそっけない返事が返ってきたのです。

しかしこの事件の内容がネット上で広がったことで、Lyft側はガラリと態度を変えました。David Risher代表は「当社の最初の対応は間違っていました。できる限りのことをして、猫を早期に発見します」とツイートしています。

そして月曜になって「Tuxが発見されました。現在、万全のお世話をしています。なぜこんな事件が起きたのか、関係者とともに積極的に解明に当たっています。よりよい地域社会のため、当社の対応を見直し、改善してまいります」とLyftは投稿しています。

ぜひ誘拐犯人の追及を

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オースチン警察も「土曜日に猫の誘拐について報告があったものの、その後猫の無事が確認されました。まだ捜査中で、現時点でこれ以上の情報は公表できません」と発表しています。

猫を発見した捜査員の証言では、「Tuxは建物の裏階段をかけ上がって逃げたのですが、一番上から跳び下りることができずに震えていたところを確保しました」ということです。

Palashさんは「愛猫が無事帰ってきたので、犯人を捕まえて、ぜひ禁固刑にしたいです。犯人は自分のしでかしたことに怯え、猫を路上に放置したのでしょう。でも監視カメラがあちこちに設置されているのだから、逃げ切れるものではありませんよ」とツイートしています。

出典:Texas man reunited with cat 2 days after Lyft driver allegedly sped off with pet

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