カミロ・ビジェガスが9年ぶり復活V 小平智13位

9年ぶりの復活優勝を飾ったカミロ・ビジェガス(Gregory Shamus/Getty Images)

◇米国男子◇バターフィールド バミューダ選手権 最終日(12日)◇ポートロイヤルGC(バミューダ諸島)◇6828yd(パー71)

2位から出たカミロ・ビジェガス(コロンビア)が6バーディ、ノーボギーの「65」で回り、1打差を逆転する通算24アンダーで2014年「ウィンダム選手権」以来となるツアー通算5勝目を飾った。

2打リードで迎えた最終18番。パーで締める約30cmのウィニングパットを沈めたビジェガスは、右こぶしをゆっくりと握りしめ、空を見上げた。「僕の小さな子どもが、微笑みながら見てくれている。彼女は長い闘病を経て、今いるべきところにいるんだ」。2020年に1歳の長女・ミアさんが脳と脊椎の腫瘍により死去。深い悲しみを乗り越え、亡き娘に捧げる9年ぶりの復活勝利となった。

2007年には、招待選手として来日した「コカ・コーラ東海クラシック」で優勝。グリーン上で顔を地面すれすれまで下ろし、這うような低い姿勢でラインを読む独特のスタイルは、当時“スパイダーマン”の異名をとり日本でも人気を博した。

通算22アンダーの2位にアレックス・ノレン(スウェーデン)。首位スタートから「68」と伸ばしたがビジェガスに逆転を許し、米国ツアー初優勝はならなかった。

4打差の6位からスタートした小平智は2バーディ、1ボギーの「70」にとどまり、通算16アンダーの13位で終えた。160位にいたフェデックスカップランキングは151位に浮上する見込み。来季フルシード権が得られる125位以内への滑り込みをかけ、次週のシーズン最終戦「ザ・RSMクラシック」(ジョージア州シーアイランド・リゾートGC)に臨む。

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