ロレックス バブルバック Ref.5003 「小型サイズのアンティークロレックス」【今週の逸本 Vol.224】

フォーマルからインフォーマルまで、自身のこだわりを移す鏡として選ばれる腕時計の数々。ここではブランド腕時計専門店・MOON PHASE(ムーンフェイズ)が最新モデルからアンティークまで、見る者の感性を刺激する1本をセレクト。今回は、アンティークロレックスの「バブルバック」から『Ref.5003』をご紹介しよう。

ROLEX
世界でもっともポピュラーな腕時計ブランド・ROLEX(ロレックス)。高級時計の代名詞といっても過言ではないが、その歴史は1905年の創業から100年余りと意外と短い。その間の偉業は数知れないが、高い防水性を実現した「オイスターケース」、自動巻ローター「パーペチュアル」の技術は、新興ブランドであったROLEXを不動の地位に押し上げた。

ブレスレット感覚で身につけられるレディースサイズ

これまで当連載でご紹介してきたロレックスのアンティークウォッチ『バブルバック』は4本。どれもアンティーク特有の趣で最新タイムピースとはまた違った魅力に溢れていた。(▶︎▶︎過去にご紹介したバブルバックは こちら

今回ご紹介するバブルバックは、当連載初となるレディースサイズの1本。腕元できらりと光るゴールドが美しい『バブルバック Ref.5003』だ。

バブルバック Ref.5003

通常のバブルバックは32mmサイズ。現代で考えると小さい方だが、パートナー用にとより小型のモデルを探していた方もいるのではないだろうか。

本モデルのケース径は23mm。レディースサイズとしてもかなり小さい方で、ブレスレット感覚で装着できるのがポイントだ。

ジェットエンジンが回転しているようにも見える「エンジンターンドベゼル」

デザインにも注目で、ベゼルには規則的な装飾が施された「エンジンターンドベゼル」を採用。5分おきに配置された目盛と線状に彫られた刻みが、ゴールドケースのアクセントになっている。

インデックスは立体的なくさび形で視認性も抜群。ドットの日焼けもアンティークならではだ。

この小型ボディで自動巻きムーブメント&防水ケース、さらにはスモールセコンドを搭載と、1950年代の時計としてはかなりハイスペックである。

裏蓋にはゴールドケースの証明である金証が刻印されている。1950年代の金時計は金の含有量が少ない9Kや14Kなども多かったが、本モデルは18Kイエローゴールドであり、その高級さが見て取れる。

本個体に装着されているブレスレットは、ロレックス純正のエクステンションブレスレット。クラスプコード(製造期・製造年を表す符号)は「1/67」になっており、1967年の1期に製造されたものだとわかる。ケースとは年代違いだが、素材はケースと同じく金であり、マッチングはGOODだ。

なかなか出合うことの少ないバブルバックのレディースサイズ。気になる方はお早めに!

ROLEX
バブルバック
Ref.5003
品番:5003
素材:18Kイエローゴールド
サイズ:縦23mm×横23mm
防水:-
ムーブメント:自動巻き
文字盤:ホワイト
販売価格:1,150,000円(税込)
※アンティーク(1950年代)
【付属品】
なし
※価格は2023年11月現在のMOON PHASE銀座店・販売価格です。

MOON PHASE 〜STAFF VOICE〜

アンティークロレックスの代表格として絶大な人気を誇るバブルバック。通常サイズの32mmを女性が身につけることもよくありますが、より小さい23mmサイズだとまた違った雰囲気が楽しめますね。

アンティーク時計というとメンテナンスが気になる方もいると思いますが、バブルバックは元々堅牢に作られた時計であり、他アンティーク時計よりも気軽につけられるのが魅力です。

アンティークは一期一会だと当連載でもお伝えしておりますが、レディースサイズのバブルバックにはなかなか出合うことも少ないと思います。この機会をお見逃しなく!

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