あわや退場の遠藤航、「幸運だったかもしれない」現地で指摘も初のプレミアフル出場に概ね高評価「堅実だった」「有益な守備」

プレミアで初のフル出場を果たした遠藤航[写真:Getty Images]

リバプールの日本代表MF遠藤航をめぐる評価は概ね高いようだ。
【動画】退場の可能性も指摘されている遠藤航の激しいチャレンジ

12日、プレミアリーグ第12節でリバプールはブレントフォードをホームに迎えた。

アルゼンチン代表MFアレクシス・マク・アリスターが再び出場停止となり、先発出場のチャンスを掴んだ遠藤。アンカーで起用され、フル出場を果たした。

その遠藤は54分にあわや退場になる可能性も。ファーストタッチが流れ奪いにいった際に、クリスティアン・ノアゴーアと激しく接触。ノアゴーアはその場にうずくまり試合はストップ。VARチェックではスパイクが相手の足に入っていたが、イーブンとも取れる中で判定はノーファウルとことなきを得た。なおい、試合は3-0でリバプールが勝利している。

序盤こそペースについていかないシーンもあった中で、徐々に落ち着きを取り戻し、攻守に渡って顔を出した遠藤。イギリス『リバプール・エコー』は7点(10点満点)の評価を与えた。

「シンプルさを保ち、ブレントフォードが深く位置したのでボールをたくさん持っていた。相手の明らかな脅威を考えれば、能力は非常に役立った。まずまず」

また、イギリス『イブニング・スタンダード』は7点(10点満点)の評価。退場にならずに良かったとした。

「クリスティアン・ノアゴーアに対する足を上げたタックルをVARで詳しく調べれば退場になる可能性もあったが、それ以外は堅実だった日本人にとってそれだけが唯一のマイナスだった」

リバプール専門メディアのイギリス『This is Anfield』は6点(10点満点)を与え、退場になる可能性を指摘。ただ、守備は良かったとした。

「プレミアリーグで2度目の先発出場となったが、序盤にいくつか不安定な場面も、試合は落ち着いていった」

「彼の守備の仕事は、課題のいくつかが相手のプレーを崩壊させることを考えると、イエローカードを受け取るまでどれぐらい持ち堪えられるかのように時々感じるが、なんとか試合全体を持ち堪えていた」

「最近のレッドカードの出し方を考えると、クリスティアン・ノアゴーアへのチャレンジでレッドカードを免れたことは幸運だったかもしれない。VARは明らかに、何もないという決定に時間がかかっていた。終盤は有益な守備を見せていた」

『ESPN』も7点(10点満点)の評価を与え「中盤の底で確かなパフォーマンスを見せた。遠藤は試合のテンポをうまくコントロールし、ハイペースで快適なプレーを見せた。これがマージーサイドで定着し始めている兆候だ」と称えた。

一方で、イギリス『90min』は3点(10点満点)とかなり低評価を与えている。

「プレミアリーグで2度目の先発出場を果たしたばかりの遠藤は、ファーストタッチのぎこちなさによる悪質なタックルでレッドカードの可能性を免れた」

チームメイトの出場停止で先発出場を果たし、プレミアリーグで初めてフル出場も経験した遠藤。得られたチャンスを生かして、着実にステップを踏んていくことが必要だ。

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